死罪人の”毒蛇の蛇” 【地獄楽】 (ページ9)

今日:14 hit、昨日:5 hit、合計:1,164 hit

９話ページ9

慶「１人目…討ち取ったりッッ！」

雄叫びを上げる奴を無視し
画眉丸が吹っ飛んだ方に目を向ける。

画「あービックリした」

佐「だ、大丈夫なんですか？」

画「首の骨外したんだよ…それよりアイツ…」

確か…”いがみの慶雲”だっけ…
僧兵修行中に武具そのものに魅入られ

武芸者から奪い集めた武具は百以上で
殺した中には名が高い剣豪も居たそうな。
この武具が取られるのは嫌だなぁ…

画「いやーそうじゃなくて…手縄してないじゃんアイツ」

佐「て、手縄はどうしたんですかっ、期聖殿！」

期聖殿って慶雲の隣に居る執行人か…

期「相変わらず堅いな佐切は...
　縄くらい帰りに結び直せば良いだろ」

そんな事で犯罪者と揉めてられるか…バカバカしい…
っと言ってため息をつく期聖殿。

まぁ…この状況下で掟を守る奴なんざ居ないか。

慶「ええぃ、我を無視するか”がらんの画眉丸”！
　そして…”毒蛇の蛇”はどこじゃ！」

　『我は此処じゃよ”いがみの慶雲”』

慶「ほぉ….その武具も良いなぁ…」

武具は血を吸って初めて輝く物と呟き武具を舐める。
うげぇ…汚いならしい…全身の毛が逆だった。

期「我々は監視役だ、殺し合うならご勝手に」

佐「同意です」

　『はぁ…画眉丸相手頼むなぁ…』

そう言って木の上から降り執行人が居る所へ行き。
後ろの木に腰を掛ける。

画「はー…メンドーだし無駄だし…
　妻が悲しむから嫌なんだけど…仕方ない…殺すか」

慶雲がいち早く向かって来る中
佐切殿は画眉丸に手縄をしろと言う。