死罪人の”毒蛇の蛇” 【地獄楽】 (ページ7)

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７話ページ7

『普通…毒蛇や毒虫でやるのになぁ…』

ふと遠くの一角に目を向けると
唯一の女である佐切殿を狙おうと企んだ罪人。

愚かな…次の瞬間佐切殿が一瞬にして
罪人３人の首を斬り落とす。

でも彼女は微かに怯えている…

画「『人を殺して平気なわけあるか/ねェか』」

画眉丸と意見が重なったか…
やっぱりお主もそう思うよな…

彼と共に将軍様の近くまで行くと
家来らは帯刀している刀を鞘から抜き出そうとする。

画「別の選び方を考えてはくれんか？」

　『殺人犯であれど…好きで殺しはしておらんがなぁ？』

画「…こんな事させられたらたまらんよ」

　「無礼なっ、ご公儀に意見をするか」

意見するしないじゃねぇだろ…

画「出来れば殺しなどしたくないって…
　ごく当然の事だと思うんだが…」

家来はそれなら御免状は諦めと言う。
はぁ…嫌だけど…皆殺しにしてやろうかな…

　「おい、そこの奴ら…コイツらを殺せば
　即上陸組にしてやる」

そうやって来たのは７〜８人の罪人達。

　「コイツら２人で？」

画眉丸は話し合おうとしたが…通じる奴では無かった。
手縄もしてるし…めんどいし…

画「はぁ…仕方ない殺すか…」

　『画眉丸…我の分の罪人もやってくれ… 』

画「自分の分は自分でしろ…」

　「あ、あぁ…あぁぁぁ！」

４…５…我に向かって来るのは５人か…
画眉丸め…我の分も殺しといてわくれぬのか…

　「あっちは化け物だ！もう１人の奴を…！」

　『はぁ…佐切殿…刀を少し借りるぞ…』

佐「….え、は、速い…！」

　「はぁ！？刀ってあ【ドシャ】」

　「コイツ…！”毒蛇の蛇”じゃねぇ【グシャ】」

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　『………..…次に殺されたい奴は？』

もう…居ないか…画眉丸の方は…
汚いなぁ…もっと綺麗にころせよ…

　『画眉丸…血を洗ってからこっちに来い…汚い…』

画「それは悪かったな…」

　「化け物か…これが…”がらんの画眉丸”と”毒蛇の蛇”…」

　『佐切殿これを急に取って悪かったな…返そう』

佐「あ、ありがとうございます….？」

　「そこまでだ罪人共！貴様らを上陸組にする！」
　
血を洗い流した画眉丸の元に行き
将軍や家来らが居る浜辺に顔を向け

面紙を捲り…目を細め嗤う。
それを見た将軍らや罪人共、浅ェ門は顔を歪ませた。