４話 ページ4
佐「これを顔に着けてお座り下さい」
連れて来られたのは海の波打ち際で
他の死罪人が座って待っている。
面紙って邪魔だが…顔が隠れて割と良いな…
「此処に御座すは第十一代————-
諸君らがお目通り叶わぬお方である！」
あやつとは合った事が我はあるが？
あやつのせいで捕まったようなものだ。
家来らに野次を飛ばす死罪人達
中には将軍を知らぬ奴もいた。
「これより諸君らに課す密命、成し遂げた者は
無罪放免を約束する！この公儀御免状によって！」
さっきまでうるさかったのが
分かるほど空気が変わったなぁ…
それ程までに無罪になりたいか…
？「アンタ……..がらんの”画眉丸”？」
『画眉丸と言ったか？！』
瞬時に後ろを振り返り面紙を捲る
そこには”くのいち”と”白髪の男”が…
『画眉丸？画眉丸なのか？』
画「その声は……お主か…」
『久しいなぁ……』
？「そう言うあんたは”毒蛇の蛇”？」
くのいちが我の方を見てにっこりと笑う。
？「私あんたの事好きなの！あんた凄いんでしょ！」
『そうだが….』
？「近いうち色んなものを見せてね」
『時間があればなぁ….』
「これより、諸君らが向かう島について説明する
その様はまるで極楽の————」
ほぉ…極楽ねぇ…もう聞いたなぁ
もう一度聞くとはおさらいで良いか…
「面紙を取れ死罪人共」
皆が次々と紙を取って行くなか、我は紙をずらした
全員が取れとは言われてないだろ？
晒した右目で正面を見ると…
そこには信じ難いものがあった。
「彼は先日の上陸調査で唯一生還した与力だ」
何も帰還した時に体内に膿が出来ていて
翌日に”開花”したとのこと
彼以外の数十名の調査団は消息不明だと…
極楽と言われた島には何があるのだろうか….？
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作者名：名無し49637号 | 作成日時：2024年3月11日 22時
