12話 ページ12
『何も感じない?…お前は操り人形じゃねぇだろ』
画眉丸…お主はそれほどまでに人の道から外れたのか?
徐々に画眉丸の持つ刀の力が弱くなって行き表情が歪む。
画「どうして躊躇う…何も感じ無いはずだろう!」
全ては生育環境の誤差だ..実際こいつは…
情を持った1人の人間なんだから。
画「ワシは…ここまで弱くなったのか…このままじゃ…
生き残れん…こんなに弱くては…妻に会えん…」
『それは弱さじゃ無い…強さの前触れだ…』
佐「そうです…何も感じないなんて…
ただ目を逸らしているのと一緒です…」
佐切殿が我の肩に手を置き…一歩下がらせる。
それなら後は任すか…大鎌を肩に掛け後ろに下がる。
佐「自分の情から逃げない事が強さだと思う…
それだけは言わせて貰います。」
そこでやっと画眉丸は刀を手放した。
佐「本来なら即刻処刑ですが…今回は不問としましょう
貴方が自分の罪を悔い…常識と—————-」
私はそれを見届けたい…
その言葉に画眉丸と我は目を見開く。
佐「どうか私に見せて下さい
私は貴方達の様な人間が人生を取り戻せるかどうか」
そう言って佐切殿は画眉丸の持つ刀を
拾い鞘にしまった。
佐「貴方自身は…もう昔の貴方とは違うのだから…」
何とは場は収まったな…
我も少しはちゃんとしなきゃなぁ…
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作者名:名無し49637号 | 作成日時:2024年3月11日 22時