１１話 ページ11
期「服部の使いが伊州に飛んだらしい
幕府が石隠れの衆と接触したのは間違いない」
これはまた…石隠れとは…
より一層面倒事が増えたなぁ…
期「じゃあな忠告はしたぞ…」
そう言って冲の方へ向かった期聖殿。
石隠れの奴らが来るのも時間の問題だな…
仙薬と御免状は正直どうでも良いし…
ギィーンッッ！！
木の上で明後日の方を見て考えていると
金属音が聞こえ意識が引き戻されると…
画眉丸と佐切が刀で攻防していた。
『急に何をやり始めるのやら….』
画「…..せめて…苦しませず殺ったのに……」
佐「私を殺せば…規則違反になりますよ…」
画「お仲間も言ってたろ…優先順位だよ」
画眉丸もかなり焦ってんだな…それもそうか…
石隠れの奴が来れば…画眉丸は殺されるだろう…
あの里にはロクな奴は居ねぇからな。
画「恨みは無いがお主らは枷だ…
仕方ない時は仕方ないさ…悪いが死んでくれ」
『殺さなくても良くないか…画眉丸…』
画「蛇は何も言わずそこに居ろ…」
画眉丸…お主の妻はそんな事して欲しく無いだろうに…
まじで殺す気か…なのになんだ？ おかしい…
２人共何か躊躇している…
一体何を考えて居るのか…画眉丸…佐切殿…
直後…佐切殿の刀が折れた。
間髪入れずに画眉丸は刀を振うが何とか鞘で防いだ様だ。
画「鞘ではワシには勝てん…」
はぁ…仕方ない…よっ、と
佐「心苦しい？そんな感情が残って居るんですか？」
画「…..そうだな」
刀が振るわれる…その瞬間に佐切の前に立つと
大鎌で刀を防御する…やっぱり力強いなぁ…
画「何の真似だ…蛇…」
『お主が情が無いだのがらんのだの
言ってる割りにその躊躇いは何処から来るんだ？』
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作者名：名無し49637号 | 作成日時：2024年3月11日 22時
