再度転生した俺は今度こそ最後まで人生を謳歌する【僕のヒーローアカデミア】 (ページ4)

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プロローグⅡ ページ4

「ﾁｯ!!!」

ここで、死んでしまえばオールマイトが危ない。

俺はもう死ぬ。戦えない。
ならばオールマイトが戦わなくていいその答えを。

最適解を

見つけ出せ。

『ぶっ飛べ！！！！！

っ……ｶﾞﾊｯｯｯｯ!!』

吐き気と頭痛が押し寄せる。
口から溢れる血を見ながら後ろに倒れた。

ドサッ

地面に血液がどくどくと流れていく。

久しぶりの限界突破(キャパオーバー)。

意識が朦朧とする。
キャパが激しすぎて死にそうだ。

…まぁキャパがなくても、もう死ぬだろうがな。

腹に敵の腕が刺さったままなのだから。

……オールマイトを間合いの外側に押し出し、自分が腹を突かれる。

腕を抜かれる前に刀で腕を断絶。
そのまま鳩尾に蹴りをかまし、捕縛布で固定。個性を使ってどこかへ、手下ごとぶっ飛ばした。

は……我ながら凄いな…。

オールマイト「なんで……先輩！！
嫌です……死なないでくれっ……」

取り乱すオールマイト。

『ﾊｯ…お前はナチュラルボーンヒーローだろ？
慌てるなよ。
俺が死んだことは気にするな。
お前はこれからも、No.1として世界を平和にしろ。』

力の入らない腕を無理やりに持ち上げ、頬に触れる。彼の瞳から零れ落ちる涙が、触れた指を伝って俺の頬に落ちた。

貫通部分の圧迫感。ここまで来ると痛みを感じないんだと、自分のことなのに他人事のように呑気に考える。

オールマイト「っ…先輩っ……！！」

頬に当てた俺の手を強く握る彼。
そっとその手を外して上に重ねる。

『どんな時……でも笑うんだ…皆…お前の笑顔が大好きだから…な、不安な奴らをそれで……安心させてやれ。』

痛みは最早感じないけれど声がだしにくい。
しっかり聞こえたようでよかった

オールマイト「……はいｯ。」

目に涙をうかべた酷い顔で無理やり口角を上げる彼。

そんな顔をするな。
お前を守れたことだけで嬉しいのだから。

『……オール…マイト……
生徒(あいつら)……に、伝えて、欲しいんだ』

あまりここからは覚えていない。
ただ、ずっとオールマイトが泣いていたのだけは覚えている。

笑ってんのがヒーロー、じゃないのか？
1番強いんだろ。なぁ、オールマイト。