再度転生した俺は今度こそ最後まで人生を謳歌する【僕のヒーローアカデミア】 (ページ3)

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プロローグⅡ ページ3

あと……どの位いる？？
敵も、助けないといけない人も。

『はぁっ……ｺﾞﾎｯ』
咳込みながら敵を拘束していく。
生まれつき体が弱いのが憎い。
体力で補ってはいたが土壇場の疲労がキツい。

「らァｯ！！」

後ろからの敵。
見えていないので個性は使えない。

『ﾁｯ』

捕縛布で関節を外して気絶させる。
視界の端が赤く染まり始めた。

オールマイト「先輩、無理しないでください！」

戦いながらこちらの心配をするオールマイト。
お前もボロボロだろ……。
なんて場にそぐわない言葉は捨てた。

『俺は大丈夫だ！周り事だけ考えろ！』

どこか嫌な予感がする胸を押さえつけ、救助活動と敵確保を続ける。

ポタッ

血涙が地面に染み込んだのがわかった。
呼吸が乱れる……。

でもあと少しだ。

そんな時、何処から現れたのか目の前に誰かが立っている。

そいつが喋り出す。

「アイツ(･･･)が言ってたのはこいつか。」

見たことも無い敵だ。紙面でもアニメでも……。
不味い。この強さは…今の俺では無理だ。

オールマイトもこの後にオールフォーワンとの戦いが待っている。
消耗させる訳には行かない。

”プロはいつだって命懸け”

その言葉を俺は頭の中で復唱した。

「色々邪魔だから、先にオールマイトを殺そう！！」

瞬きの間に目の前からそいつは移動した。
オールマイトの目の前に。

オールマイトも俺も、個性を使う瞬間すらもない。

【守れ】

頭の中で言葉が響いた。
そう……。

”考えるよりも先に体が動いていた”

相手の手下が気づいて攻撃を向けできたがそれを屈んで避ける。
ｼﾞｯと頬に痛みが走った。かなり深く切れたのか鮮血が宙を舞う。

そんなの、気にするな。

守りたい人を

守れ！！！！

ドンッ!!!!

体に、衝撃を受ける。

オールマイト「！！！」

『ｶﾞﾊｯ……』

血を吐いた。
腹にとんでもない圧迫感がある。
……嗚呼、これは死ぬだろうか。

オールマイト「っ！！先輩！！！！」

後輩に叫ばれても尚、俺は至極冷静だった。