再度転生した俺は今度こそ最後まで人生を謳歌する【僕のヒーローアカデミア】 (ページ2)

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プロローグI ページ2

『ふぃー終わった終わった。』

肩を回しながら煤けた路地裏を歩く。
敵の気配もないし今日は応援要請もないだろう。

隣には後輩であるオールマイト…いや八木俊典がいた。先程偶然合流しただけだが、何となく一緒に帰宅している。

NO.1ヒーローとして名を馳せている彼。
40を過ぎた俺たち。

俺も世間の間では同率一位とされている。
嗚呼、もうすぐ…と言ってもまだあるが、彼の人生を決めるような出来事が起こってしまう。
あの時も、俺は助けることが出来なかった。

ちらりと彼を見ると

ニヤリと笑った。

八木「呑みに行きます？」

俺の考えとは真逆な、明るいその言葉に口角が上がった。
クイッとお猪口を上げる動作をした俊典。
居酒屋か……俺の家の方がいいな。近いし。

『……宅飲みで。』

八木「先輩好きですねぇ…。買って帰りますか！」

友人と肩を並べて歩く。
それがとても…心地良かった。

ﾀﾞｶﾞｱｱｱｱﾝｯ！！！！

だが、激しい揺れとともに
街にアナウンスが鳴り響いてその心地良さは一瞬で崩れる。

［大規模災害が発生
ヒーローは至急現場に急行せよ。］

携帯に仲の良い警察から住所のみ送られてきた。切羽詰まった状況なのが感じ取れた。
そこが一番被害が酷いんだろう。

『了解……。行くぞ
オールマイト(・・・・・・)！』

「！！はい！！」

現場に到着して目に映ったのは阿鼻叫喚の地獄絵図。

瓦礫と炎。
災害と敵の攻撃が重なり酷い有様だった。
血の匂いがする。

悲鳴がする……。

ヒーローは棒立ちだ。
唖然と目の前の様子を見ている。
目の前に助ける人が居るのに。

まるで、原作のシーンのようだな。

息を吸い込んで指示を出す。

『グラビティヒーローアイリスだ！
緊急事態なので俺が指示を出す！
二次災害を防ぐため二人一組の行動を取れ！

水系の個性を持つ人は消火活動に専念！
その他は敵を捕獲し、救助活動をせよ！
足でまといだと感じるなら怪我人の搬送と応急処置！

……死ぬなよ！！』

「「「……！はい！！」」」

『オールマイト！俺とペアを組め！』

オールマイト「了解だ！」

俺たちは現場へと足を踏み入れた。