拾弐ノ話【朝日のような人】 ページ12
煉獄side
「合同任務ゥー!!合同任務ゥー!!
朝柱 ト合流セヨ!
一月アマリニカケテ人ガ消エテイル!隊士十数名ヲ送ッタガ連絡ガ途絶エタ!!上弦ノ鬼ノ可能性アリ!」
自宅にて鍛錬をしていると司令が入った。
「うむ!!了解した!」
早々と着替え、直ぐに家を出た。
…朝柱… 朝時Aさん。俺が柱入りするかなり前から柱として名を馳せていた。
彼は14歳で柱になって。
それから何千という人々を助け、道を照らした
…俺が柱になったのもこんな晴れた日だったな。空を見上げながら任務場所へ向かう道中そう思った。
─
「今日から柱入りする、煉獄 杏寿郎だ。みんな仲良くね。」
お館様からの紹介を受けた後、
彼は俺に話しかけた。
『俺は朝時A。朝柱をやっている。
よろしくな。煉獄さん。』
そう言って彼は目を細めた。
心を鷲掴みにされた気分だった。
心拍数が上がって顔に熱が集まっていく気がして、声を出す時には……。
「ぁ……よろしく頼みゅ!!あっ…」
動揺で舌が回らなかった。
暫しの沈黙がお館様の庭にながれ、次の瞬間宇髄と朝時さんが笑いだした。
『ぶっ……はっはっはっ!!』
嗚呼…笑い声も美しい。
と恥ずかし過ぎて最早無の境地にいた。
「笑ってやるな…朝時……!」
『お前も笑ってんだろ……!』
そんなやり取りを見ているとどっと恥ずかしさが押し寄せてきて顔が真っ赤に染まった気がする。隠そうと
「…穴があったら入りたい!!」
と叫んでさらに笑われた。
──
「よもや、思い出すと恥ずかしいな…。」
恥ずかしいことまでも思い出してしまった…。
彼処まで慌ててしまったのは所謂一目惚れという物を彼にしてしまったのだろう!
…恋愛経験がないのでなんとも言えないが!
しかし俺達は鬼殺隊。明日も無事かどうかわからないの……。それに今は恋などに
そうやって押し込んでも、想いは膨らむばかり。嗚呼…なにか食べれば解決するだろうか。
そんな時に甘味処を見つけたので向かう。
「いらっしゃい!好きな所に座っておくれ!」「ああ!」
朝時さんが見つけやすいよう店の前の席を選んで座った
店員が茶を運んで来てくれたので、チラと品書きを確認して注文を頼む。
「…みたらし団子と三色団子をそれぞれ三十皿ずつ頼む!!」「えっ?!嗚呼、はいよ!!」
まだ来ない朝時さんの事を考え溜息をこぼす。
嗚呼…この気持ちは抑え込まなければな。
そう思って俺は茶を啜った。
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紗那(プロフ) - 初めまして、面白くて好きなったんですが、本来なら続くと表示されているのに最後終わりとなっています。この先は続かないんですか? (2021年11月17日 17時) (レス) id: 651dd4d3c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:成瀬華夜 | 作成日時:2021年3月14日 7時