暗証番号を変えようと思う。 ページ37
＿Side 春千夜
『はーるーちよっ！』
春「…遅刻」
『ごめんねー、家に生意気な来客あってさ〜』
春「また男か」
『蘭ちゃんのお友達らしいけどね
まぁ、生意気生意気(笑)
私に喧嘩で勝とうだなんてね〜』
この世にまだそんな無謀な奴が存在するのか。
Aに勝つ？
ファンタジー的な特殊能力者でも勝てるかどうか…。
『春千夜とデートだから巻きで処理してきたんだよ？』
春「…！！」
デートか…。
相変わらず見た目はいいからな。…心臓に悪い。
『今日は私の奢りだよ〜』
春「は？」
『よし！スイーツ食べ放題に行こう！！』
春「別に俺は甘いもんは…」
『ほら、家にいっぱいストックあったじゃん？
曲がり角コージみたいなチーズケーキ』
春「………コージーコーナーのことか…？」
『おー、それそれ』
何だよ曲がり角コージって…。
頭いいくせにちょっとバカなのどうにかなんねぇの？
『珍しいなって思ったんだよね
私が昔バレンタインにチョコあげた時は
特別甘いもの好きじゃないくせに
嬉しそうなフリして食べてたでしょ？』
別に甘いもんが嫌いなわけじゃないが
好きというわけでもない。
あの時は、バレンタインがどうとか
チョコがどうとか、そんなのどうでも良かった。
ただ、マイキーや場地には内緒で
俺にだけくれたという事実が嬉しかった。
『マイキーと圭介は、悪さばっかりするから
渡さなかったんだけど、そしたらブチギレされた〜
懐かしい思い出だよね』
春「Aからもらえなかったって嘆いてたぞ」
『あの後家で散々暴れてたもん…』
春「…だろうな」
"春千夜には特別ね？"
この言葉は、俺にとって魔法みたいなもんだった。
俺にだけ向けたその言葉は
俺をAに依存させるには十分すぎるものだ。
春「で？奢りって…オマエ金あんのかよ」
『蘭ちゃんのキャッシュカードを持参済』
春「……………。」
さすがの俺も…灰谷に同情した。
暗証番号を変えようと思う。
バッチリAの誕生日にしてんのバレたら
俺も全部吸い尽くされそうだしな…。
＊
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茜雫(プロフ) - あきさん» ありがとうございます🥹🥹🥹これからも頑張ります！ (2022年9月14日 9時) (
レス) id: e54b147b7b (このIDを非表示/違反報告)
茜雫(プロフ) - アマンダさん» ワカくん本当に罪な男です！（笑）大人気すぎるー❤️（笑）作品を気に入っていただきありがとうございます！ (2022年9月14日 9時) (レス) id: e54b147b7b (このIDを非表示/違反報告)
茜雫(プロフ) - いっちゃんさん» エンドレスリピート！！嬉しいです😭ありがとうございます🥹 (2022年9月14日 9時) (レス) id: e54b147b7b (このIDを非表示/違反報告)
茜雫(プロフ) - ユウさん» ワカくんと蘭ちゃんも大人気でニヤニヤしてます（笑）本誌の展開…予想外すぎて…（笑） (2022年9月14日 9時) (レス) id: e54b147b7b (このIDを非表示/違反報告)
茜雫(プロフ) - 理乃さん» 今回は、天竺編までとなりましたが、最終章も別のお話で書きます！そしてそして、本当にワカくん大人気♡（笑） (2022年9月14日 9時) (レス) id: e54b147b7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茜雫
| 作成日時：2022年7月22日 2時
