私、初めてなんだよ ページ11
＿Side A
あの後、目を覚ました場地くんは
私を見るなり顔面真っ赤にしてて可愛かった(笑)
その後、何だかよく分かんない話で盛り上がってたから
私は、外の空気を吸おうと病院の屋上に来た。
千「オマエもそんな顔するんだな」
『千冬〜ボーイズトークはいいの？』
千「別に…外の空気吸いたくなっただけ」
『一緒だね〜』
千冬はきっと、隠し事が苦手なタイプだろうなー
色々聞きたいことあるんだけど？って
顔に思いっきり書いてあるもん。
それでも聞いてこないのは、彼なりの優しさだろう。
『場地くんを殴れなかった千冬を見た時にさー
天音が死ぬ瞬間のこと思い出したんだよね』
千「………。」
『あの時はまだ、何で死にたいのかも分かんなくて…
生きてほしいって思う自分と、生きていたら
苦しむって言う天音の気持ちとがごちゃごちゃで
私…一歩も動けなかった』
未だにわからないの。
たった11歳の何も知らない子供な私を
どうしてあの場に呼び出したのか…
どうして私の前で死のうと思ったのか…
『天音の死の原因を知ったのは
少し経ってからでね…そいつら殺してやろうとか
色んな感情に支配されたよ。
まぁ、結局殺す前に殺されちゃってたけど』
千「え…」
『狂極の副総長なんだよね…
天音を回すように指示してたの。
だから、全然関係ない喧嘩が原因だったとしても
私の仇をうったのは蘭ちゃんと竜ちゃん。
私は、2人に一生消えない罪悪感がある。
2人は関係ないって言ってくれるけどさー』
それでもやっぱり…
いっそ私が捕まればよかったって思うよ。
『私にとって天音は、最高にカッコよくて
私の人生で唯一尊敬した人だから…
天国では笑っててほしいし、今までに
天音を尊敬してきた人たちには
そのまま綺麗な天音を覚えてて欲しい。
…だから、誰にも話さないって決めてた』
ホント…我ながらヘビーな人生だよね。
『お姉さんも苦労してんだぞ〜
千冬で癒されたいでーす』
千「俺は！不特定多数の男の1人になる気ねぇから！」
『へ……？』
なにそれ…
『じゃあ、私が千冬だけだよ〜って言ったら
オチてくれるってことー？』
千「そんな嘘に騙されるかよ！！」
『きゃーっ！千冬ちゃんかぁいいっ♡』
ねぇ…千冬…
私、初めてなんだよ
異性と言葉を交わすだけの時間を
こんなに楽しいくて愛おしいと思ったのは。
＊
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れな(プロフ) - どの作品も最高に好きやけどこの話特に好きすぎます、、更新、完結楽しみにしてます！千冬とくっついてほしいです！！ (2022年10月22日 8時) (
レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
茜雫(プロフ) - 編み込みさん» 一虎もいいですよね！一応一旦年少入っちゃうんですけど、殺してないので2年程で出てくると思いますし、三天戦争書くならそれもアリかもしれないですね！（笑）もしかしたら、オチはアンケートで決めるかもしれません！ (2022年4月7日 3時) (レス) id: e54b147b7b (このIDを非表示/違反報告)
編み込み(プロフ) - オチ枠の中に一虎を入れて欲しいと思っております、どうでしょうか....ちなみに私は千冬の次に一虎が好きです (2022年4月7日 3時) (レス) id: 13fd001703 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茜雫
| 作成日時：2022年4月7日 2時
