皇帝様が年下育成に目覚めたようです。 (ページ49)

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決戦前夜ページ49

＿Side A

『あれ〜？場地くんだ』

たまたま街で見かけた場地くんの横には
鈴のピアスなんて特徴的なものをつけた
可愛らしい男の子が居た。

場「オマエ…」

『ほぇー、近くで見ると顔面最高！
　場地くんって私と趣味合うのかな？』

場「は？」

『いつも私の好みの男の子連れてるもん
　いいセンスしてるよ』

千冬の顔面殴ったことは許さないけどねー

でも、今ここで場地くんボコったら
千冬に一生口聞いてもらえなくなりそうだし…

場「オマエみたいに男喰こと考えてねぇから
　んなこと言われても知らねぇよ」

羽「場地〜この子だれー？」

場「あー…まぁ、ただの知り合い」

『何その紹介、ひどいな〜
　皆の憧れ帝様だよ？』

羽「帝って…マジ？！アンタが噂の？」

『噂されてんのってどれ？
　皇A？帝？それとも皇帝様？』

羽「どれも聞いたことあるな」

場「一虎、コイツは帝だけど男癖の悪い
　ただのアバズレ女だからな」

『あらっ、留年中の場地くんは
　どこでアバズレなんて言葉習ったんですか！』

場「バカにしすぎだろオマエ！！
　そもそも何で留年知ってんだよ！！」

『颯ちゃん情報通だからね〜』

学校じゃ、ペッタリ七三でぐるぐるメガネだって事も
ちゃんと知ってんだぞー？

『あ、一虎くんって君のことか』

羽「俺も有名人〜？」

『えーっと、なに一虎くんだったっけなー
　エンジェルタイガーって覚えてたんだけど…』

場「エンジェルって天使だろ？
　全然天の字入ってねぇけど？」

羽「羽宮一虎な
　いやー、帝と話せるなんてラッキー」

『あぁ！天使の羽でエンジェルだった。
　思い出したースッキリ〜』

つまりは、この子がマイキーくんのお兄ちゃんを
殺した張本人ってことか。

『明日、私も観戦行くんだよねー』

場「は？」

『精々死なないように頑張ってね？』

私の怒りを買って、死なないようにって意味だけど
そんなこと考えもしてないか。

決戦前夜

『さっき場地くんと一虎くんに会ったよ』

颯「日進月歩で不良と急接近してんな…」

『可愛い子だったなー』

蓮「…もう……明日が来なきゃいいのに…」

＊