皇帝様が年下育成に目覚めたようです。 (ページ45)

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皇帝様はご立腹ページ45

＿Side 千冬

『よし、芭流覇羅潰して来るわ』

千「待て待て待て待て！！」

タケミっちと歩いていると、Aに出会った。

この傷を見られて、鬼の形相で問い詰められ…
こうなった経緯を説明したらこれだ…。

俺の為にそんなに怒ってくれるんだって思うと
嫌な気は…しねぇけど。

千「……は？…いやいやいやいや！！ちょっと待て！」

『何？待ってるじゃん』

千「今のは自分との会話！！」

何で喜んでんだよ俺！！
大前提としてコイツはアバズレ女だぞ！！！

『サクッと全員磔にして来るから
　大船に乗った気持ちで待ってていいよ』

千「そういう問題じゃなくて！！場地さんは、
　稀咲を探る為に芭流覇羅に入ってんだよ！！」

『だからって踏み絵はなくない？
　そう思うよね？タケミチくんも』

武「へっ…？！俺？！」

『テメェ以外にここにタケミチいんのかよ、あ゛？』

武「ひぃっ…！！
　あ、いや…でも、女の子1人じゃ…危ない…と」

『そんなこと？問題ないから安心して。
　そいつらがどんな犯罪に手出してんのかは知らんけど
　ガキのママゴトチームに負けるほど
　私って雑魚じゃないし』

武「……ママゴト」

『しっかりお礼参りはしてやんないとね〜』

確かに、皇帝様の噂が本当なら
芭流覇羅なんて敵ではない気はするが…

翔「ひ〜めっ！そんなに熱くなんなよ〜」

『翔ちゃん、また私を付け回してるのー？』

翔「姫がスタジオ来ないから迎えに来たのに〜」

スッと横に止まった車
あの時俺がボロボロにしたのとは別のものだ。

さすが…稼いでるだけあって
買い替えた車も高そうなモンだった。

蓮「姉ちゃん、週末ツアーファイナルだぜ？
　問題ごとは勘弁して」

『やーだ！やーだ！千冬が可哀想！！』

颯「駄々っ子みっけ〜」

蓮「立場弁えてるから何もしないとか言ってたの
　どこのどいつだよ…」

『グッ…………りっくーん！！愚弟がいじめる！！』

そう言って、クソ下手な嘘泣きをしながら
陸って奴にしがみついたA。

陸「よし、Aちゃん車乗ったから強制連行〜」

『げっ！！』

翔「じゃーなーオマエら〜」

颯「死なねぇように頑張れ〜」

『いやー！！千冬ーーーー！！！』

とりあえず、場地さんの邪魔をすることは
回避できた…はず。

皇帝様はご立腹

武「まさか千冬…帝様と付き合ってんのか？」

千「ちっげぇよ！！！！！！」

＊