皇帝様が年下育成に目覚めたようです。 (ページ41)

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ゾッとするほどページ41

＿Side A

いやー…昨日の蒼ちゃんヤバかったなー

なんか気が付いたら寝ちゃってたんだけど
起きたら千冬の寝顔ドアップで
こりゃ得したな〜なんて思ってたら
夜ご飯ができたって呼びに来た蒼ちゃんが
この世のものとは思えない声で叫んでたw

『ほぇ〜、マイキーくんいいお家住んでるんだね』

マ「そうかー？タワマン住んでるやつに言われてもな」

『そりゃあ稼いでますから♡』

私と千冬が一緒に寝てたことが
気に入らなかったのか、理由はわからないが
ちょっと不機嫌そうなマイキーくんに連れられ
現在、佐野家にお邪魔しております。

エ「嘘でしょマイキー！！みっ、みみみ帝が家に？！」

マ「へぇー、エマも好きなんだ」

『あら？病院に居た女の子だー
　あの時はもっとフランクな感じだったじゃん
　敵意剥き出しでさ〜』

エ「そりゃあ、帝様とは知りませんでしたから！！」

『素直で可愛いね〜
　でも、私ジジイでも男がいい派なの』

エ「へ…？」

『女の子は抱いたことなくってさ〜ごめんねー』

エ「抱くっ…て………へ？」

『まぁ、君は意中の相手がいるもんね♡』

エ「ウチそんなにわかりやすい？！」

『顔に好きって書いてあった』

焦っちゃって可愛いなー

私が思うに、両思いだと思うんだよ？

『で？何で私はご自宅に招待されたの？』

マ「理由はねぇよ」

『千冬に嫉妬かにゃぁ〜？かぁいいねぇ♡』

マイキーくんは、完全に依存型だと思うんだよね。

だから、あまり近づき過ぎるのは危険だと
薄々勘付いてはいるんだけどなぁ…

可愛いから許しちゃう…。

『あら？マイキーくんはお眠かな？(笑)』

マ「別にー」

ソファーに座る私の太ももに頭を乗せて
なんだか満足そうな顔をしている。

うーわ…この子、結構年上キラーかもしれない。

エ「マイキーが赤ちゃんみたい」

マ「うっせ」

『よしよし、可愛い赤ちゃん』

マ「………。」

エ「嘘でしょ…こんなマイキー見たことない……
　さすが恋愛マスター…」

『褒められちった』

満足そうにしてはいるけど
この、光のない瞳は変わらない。

ゾッとするほど

あの日の天音と同じ瞳…

きっと貴方も大きな闇を抱えてるんだね。

＊