皇帝様が年下育成に目覚めたようです。 (ページ29)

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＿Side 千冬

マ「オムライスは旗がなきゃ嫌だ！！」

『じゃあ、メイドさんの特別サービスで
　我慢していただけませんか？』

マ「何〜？特別サービスって」

『はい、あーん』

マ「ん…」

『ちなみに、口移しも可♡』

マ「！！」

淫乱女！！なーにが千冬専用のメイド♡だよ！！
口移しも可？知らね！！ウチの総長誑かすな！！

つーか、さっきから視線が痛ぇよ！！

この客の殆どがアバズレ女目当てかよ！！

三「…普通にうめぇ」

ド「既製品でも出てくんのかと思ったけどな」

『そりゃあ、我らが蓮斗シェフのお手製ですから」

場「オマエ毎日こんなもん食ってんのか？」

『まぁーねー』

千「太るぞ」

『あらっ、千冬は辛辣だなぁ…悲しい…』

俺がそんな表情に騙されるわけねぇだろ。

……ねぇよ？

可愛いとか思ったこと1回もねぇ！！

『千冬は分かりやすくて可愛いなぁ』

千「はぁっ？！」

『そんな所も好きだよ』

千「なんっなんだよ！！オマエ！！」

一瞬でも本気にしたくなった自分が憎い…

騙されるな…俺は、少女漫画みてぇな
甘酸っぱい恋愛するんだよ！！

「Aちゃーん！こっちのテーブルよろしく」

『は〜いっ
　ごめんねぇ？お姉さん人気者でさー
　ゆっくりしてってね〜』

どーぞ、どこにでも行きやがってください。

三「やっぱ…似てるよなー」

千「ぜんっぜん似てませんよ！！」

意外にも他所の席では淡々と仕事をこなしていて
ちょっと驚いた。

誰にでも尻尾を振るわけではないらしい。

ド「なんだかんだ言いながらもガン見じゃね？w」

千「はいっ？！」

場「ずっと目で追ってんの気付いてねぇの？」

千「これは…被害者が増えないように
　見張ってるんです！！」

マ「は？アイツ距離近くね？」

ド「こんくらい素直になれよ」

千「マイキーくん！！穢されないで！！」

オチてたまるかっ!!

なんて決意が見事に崩れ去るまで…あと数日

＊