皇帝様が年下育成に目覚めたようです。 (ページ25)

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学生の本業が学業ならページ25

＿Side A

夏休みもいよいよ終盤
りっくんが塾の定期テストが終わったのもあって
正直ここから夏休み明けまでが非常に忙しい。

『私達と同じ学校行きたいって頑張ってるけど
　そもそも、ウチの学校そんなに偏差値高い？』

蓮「そこそこらしーけど？」

『へぇ〜、近いって理由だけで選んだから
　全然意識したことなかった』

私は、勉強が特別できるってわけじゃないけど
記憶力はかなりいい方だと思う。

受験前夜に全部頭に叩き込んだら
余裕で合格できたし。

「マナ、お兄ちゃんが来るまでガマン！」

「ガマ…ン……」

視界の端に映り込んだ姉妹

どうやら、妹ちゃんが転けて怪我をしたらしい。

『だいじょーぶ？』

翔「あちゃ〜血出てんじゃん」

『おねーさんが絆創膏あげるから
　あそこの水道で洗っておいで？』

颯「おにーちゃんが連れてってやるよ」

「……ありがとう」

いきなりこんな集団に話しかけられて
やっぱビビっちゃったかな？

『よく泣かないで我慢できたね。えらいえらい』

「お姉ちゃんありがとうっ！」

「ルナ、お姉ちゃんみたいな美人すきっ！」

『あらっ、いい子ちゃんだなぁ』

ちょっとオマセさんっぽい感じはするけど
可愛らしくていい子じゃん(笑)

…なんか、少しだけ私の知る姉妹に似てて
切ない気持ちになっちゃったけどね…。

三「ルナ！マナ！」

『………あれまぁ…』

危険人物三ツ谷くんだ…

この子達のお兄ちゃんって君ですか？

三「オマエら何で…」

ル「お兄ちゃんのお友達？」

マ「ケガしたマナのてあてしてくれたの！」

颯「文武両道な上に面倒見のいい兄貴かよ〜
　オマエ、さぞかしモテるんだろーなー」

『僻んでんの？颯ちゃんモテないもんね〜』

颯「うっせ！
　翔がいいとこ取りすんのが悪い！！」

三「……やっぱオマエら…似てるよな」

『まだ疑ってんのー？』

蓮「姉ちゃんめっちゃ音痴だよ」

『愚弟？殺すよ？」

いくらなんでも私を音痴に仕立て上げるのは
ちょっと頂けないんだけど？

三「へぇー、皇帝様にも苦手なモンあんだな」

『あはっ…あははー…(蓮斗…シバク…)』

蒼「姫、そろそろ帰らないと間に合いませんよ」

『もうそんな時間？！
　じゃあ、またね三ツ谷くん』

三「おう…妹のことありがとな」

「「お姉ちゃんバイバーイ」」

あーゆうの見ると、子供っていいなって思う。

ちょっとだけね？

＊