皇帝様が年下育成に目覚めたようです。 (ページ23)

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三ツ谷くんにご注意をページ23

＿Side A

ある日の夜、ふと千冬に会いたいと思った。

なので…

『来ちゃった♡』

千「集会までノコノコ来んなよ！！」

マ「あれー？Aじゃん
　やっと東卍入る気になったー？」

『入んないよ。私は皆のモノだもーん』

三「………。」

あら？何か、マイキーくんの横にいるイケメンから
ものすごく痛い視線を感じる…。

三「こんな真夏にタイツ？」

『え…っ？』

マ「確かに暑そう」

『あー…ほら、身持ち堅そうな感じが
　逆にメンズは唆られるかな？って』

苦しい言い訳…

こんなこと聞かれると思ってなくて…

千「はいはい、結局男ね」

『妬かないでよぉ〜』

千「妬いてねぇよ！！
　腐るほど男いんだから俺に構うな！！」

『今は千冬にお熱だもん♡』

千「なんっなんだよマジで！！！！」

赤くなって本当に可愛すぎるよ千冬…

三「アンタ…帝(みかど)に似てるって言われたことねぇ？」

『………へ？』

ド「あ？全然別モンだろ」

マ「誰それー」

千「ST×3の帝ですか？
　ないない、こんなアバズレが
　あんなカッケーバンドのボーカルとか」

『えっ、えすてぃーすりー？
　言われたことないなー』

三「顔のパーツとか声とか似てんだよなー」

何なのこの子…ちょっとヤバイかも…

マ「あー、ケンチンと三ツ谷が熱心におっかけてる
　あのバンドか」

『へぇー…』

よく見れば、三ツ谷くん？って子の
ポケットからチラッと見えるケータイのストラップは
CD特典のオマケで配布した物だった。

あれ…ライブ会場で先着200人に配ったんだけど
この子もしかして…ガチ勢？

しかも、発育よろしくんもといケンチン？って人も
ファンだったなんて…

『そんなにいいの？そのバンド』

三「バンドでは珍しいツインボーカルってのも
　マジかっけぇし、演奏テクも最高
　俺は、世界を股にかけるバンドだって確信してる」

『そう…なんだ』

確定。この子ガチ勢です。

気をつけなきゃ…

まぁ、褒められて悪い気はしないけどなー

三ツ谷くんにご注意を

鋭そうだし、頭もキレそうだから
迂闊な行動は控えなきゃ…。

＊