はい、私きっとチートキャラです。

君はもしかして… ページ33

＿Side 武道



生きていた…異世界転生…？

その言葉を聞いて本来ならあり得ない仮説を立てた





彼女"も"タイムリープしているんだと。





思い返せばおかしな点はいくつもあった

特に、過去の話をする時の彼女は
どこか全てが曖昧で、点と点を結びながら
自分の中で作り上げるように話していた。





長「この…クソアマが！！！」

『るせぇな！！！ちょっと黙ってろダサ髪野郎！！』



そう言いながら手に持っていた2本の鉄パイプを
壁に向かって投げつけたAちゃん。



背後からは、振り返るのを躊躇うような音が聞こえた…





ド「…どんな力で投げたらパイプがあんな風になんだよ」




歪に曲がった2本のパイプは壁に刺さっていて
コンクリートの壁にはピキピキとヒビが入っていた…





叶「お嬢はハリセンでコンクリートブロックを粉砕
　 するような奴っすよ…喧嘩売るなんて
　 命知らずにも程がある」

武「………………へ？」



なにこの子！！可愛い顔した化け物？！
つーか、如月さん？！貴方いつもそんな人の
蹴りやパンチ喰らっててなんで生きてるんですかね！！



『私、6歳の時に人を半殺しにしてるみたいなんだけど
　やる？君たち…大丈夫そう？』



明らかに震え上がる愛美愛主のメンバー
俺なんて…もう色々とチビりそうだよ。




『それ以来ウチの道場出禁になってね
　……あー、なんでこんなこと忘れてたんだろ
　思い出したらイライラしてきた』

凛「お嬢…？」

『ちょっと親父(アイツ)シメに行くか』

凛・叶「「……アーメン師範…」」



逃げてくださいお父さぁぁああああんんん！！！



『帰る。………いっぱい暴れてごめんね？てへっ♡』



舌をペロッと出して笑う姿は可愛いけど
この場の空気にあまりにもミスマッチだ…



マ「うん、可愛いから許す」

武「マイキーくんっ？！？！」



なんだよこの人！！Aちゃんにゲロ甘だなオイ！！
ナニ？俺じゃあAちゃんに頼み込んで
抗争止めてもらえば良かったんですかね？！？！




『はぁ〜……あのさ、私ってゲームで言うところ
　垢BANレベルのチートキャラだと思うんよね。
　ロリでボインで可愛くてオマケに強い
　最強キャラでごめんなさ〜い(笑)みたいな？
　だからさ…てめぇら全員ミンチにされたくなきゃ
　…黙ってろボケナス』




もういっその事…君が世界を変えてくれたりしませんか？





＊

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