はい、私きっとチートキャラです。

＊ ページ32

＿Side A



マ「…A………？」

『こ…ろす……ころす……コロス…コロス…殺す殺す…』



「痛いよ…パパ……やめてよ…」



私には記憶しかないはずなのに…
なんでだろう…今感じている憎悪は…あの時と一緒だ

こんな記憶は今初めて知った…
だけどそこに私は居てパパと呼ばれるソレを
酷く冷たい目で睨みつけている。



体が勝手に動くんだ




愛美愛主(アイツら)を殺せと………。





凛「お嬢！！！！！ダメです！！！」

叶「やめろお嬢！！戻れなくなるぞ！！！！」




そこらへんに転がってる鉄パイプを手にした瞬間
鮮明に思い出されたものは…





血まみれになって倒れている男と
私にしがみつき必死に止めようとする
幼い頃の凛だった。







長「なんだてめぇ、さっきからブツブツうっ…＿ｻﾞｼｭｯ‼︎




『ねぇ……それ、…美味しいの？』




武「え………？どっ、どうやったら
　 鉄パイプでタバコがスパンと切れちゃうの？！」

長「なんだ…コイツ…」

凛「離せ龍宮寺！！！私たちのことなんかどうでもいい！
　 お嬢を…お嬢を止めなきゃ…」

叶「………無理だよ凛…」

凛「え…？」

叶「お嬢の悪魔が…牙を剥いた……」






『暁双華流………壱の舞…輝薇綺晶(きらきしょう)』





何人の奴らが倒れてようとどうでもよかった。





全員コロス





私の大事なモノを傷つける奴は全員殺す






凛「お願い…止めて……このままじゃお嬢が
　 人殺しになっちゃう……」

叶「……。」

凛「あの時お嬢と約束したんだ！！
　 お嬢の未来は私が守るって…約束したんだ！！」

『……！！』





『私が道を外れそうになった時は
　凛がしっかり叱ってやってね』

「約束します。お嬢の未来は必ず守ります
　だから、安心して戻ってください」




そう言って握手をした凛と私






あぁー…なんだそういうことか…





答えは思っていたよりシンプルだった。







『……私…生きてたんだ』

凛「お、…じょう…？」






『…早く言ってよ…りんりん………
　てっきり私…異世界転生でもしたのかと思った』





武「……………へ？」





真実を知る


『うわっ！！ナニコレ！！人めっちゃ倒れてる！！
　息してますかー…？もしもーし…誰がこんな酷いこと』

「「「「「………。(やったのお前だよ…)」」」」」





＊

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