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空白の記憶 ページ28

_Side A



武「Aちゃんは剣術やらないの?」



集会はお開きとなり人が減って行く中
武道くんが私に問いただした。



『んー?なんかね私、道場出禁になっててさ
 昔はやってたんだけど…センスないのかも』

武「へ、へぇ…」



所々抜け落ちている記憶を辿ってみれば
確かに道場で剣術を学んでいた時期もあった。

でも、本当に小さい時だ。



マ「Aはそんなに強くなんなくていいもんねー?
  俺が守ってあげるんだし♡」

ド「別に弱かねぇだろ…女のそれとは思えねぇような
  蹴り喰らわせてたし」

『失礼しちゃうなー!!か弱い女子に向かって!』



どうして私が出禁になっているのか
そんな理由を両親は私に教えてはくれなかった。

ただ、いつ頃からかその話題を出すと
苦しそうな顔をする親に耐えきれなくなって
普通に生きようって決めた………みたいな記憶はある。


幼少期の記憶なんてこの歳になってまで覚えてないし
物心ついた頃からの記憶はふんわりしてて
靄がかかったようなものしか残ってないから
正直両親の顔と名前、凛と叶が幼馴染
こんなことくらいしかわからなかった。



『よく…ここまでやってこれたな…』



我ながら自分の順応性の高さに感動するよ。



武「3人は幼馴染なの?」

『んー、まぁそうなんだけど…
 凛も叶も家庭環境良くなくて
 小さな時からウチに住んでるからさ
 もう家族みたいなもんだよね(笑)』

武「そっか…」

『だからね、、、あの2人には傷ついてほしくない
 平和に普通の学生として生きてほしいんだけど
 女にしては気性荒いじゃん?
 ちょっと最近心配してるんだよねー』



正直言って、しっかり私がここで生きてますって
実感してからまだ2ヶ月くらいだし
そんな凄い思い入れがあるわけじゃないけど…
でも、何故かずっと守らなきゃって思ってて
その感情は唯一記憶以外のモノとして
初めから備わっていた。



マ「A、帰ろ?」

『なんかいいねそれ、同棲中のカップルみたい(笑)』

マ「いや、新婚夫婦っしょ」

ド「調子乗んなよマイキ〜」

マ「うっせぇ!!ケンチン!!」





空白の記憶


神は私にこの世界で何を求めると言うのだろうか。





教えてマイキーせんせー→←*



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茜雫(プロフ) - al8056さん» ご指摘ありがとうございます。東リベキャラ全部予測変換に出てきたので、そのまま書いてました…。今書き直しました。 (2021年12月8日 13時) (レス) id: e54b147b7b (このIDを非表示/違反報告)
al8056(プロフ) - 龍宮寺堅ですよ (2021年12月8日 12時) (レス) @page8 id: f13cfc1e4e (このIDを非表示/違反報告)
茜雫(プロフ) - 桜峰瑠璃さん» ありがとうございます!こんなキャ崩壊の作品を見ていただけて嬉しいです(笑) (2021年12月2日 17時) (レス) id: e54b147b7b (このIDを非表示/違反報告)
桜峰瑠璃(プロフ) - めっちゃ好き!!!がんばってください、応援してまーす!! (2021年12月2日 9時) (レス) @page14 id: 643076eff9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茜雫 | 作成日時:2021年11月30日 11時

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