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ページ35

_Side 武道



凛「なんだ、仲直りしてんじゃん」

武「凛ちゃん!!怪我は…?」

凛「お前に心配されるなんて世も末だな」

武「……。」



なんか…グサッときたよ今のセリフ…




凛「お嬢…強いっしょ」

ド「……あぁー…女であることを忘れるレベルで」

マ「いいじゃん、可愛いんだから」

武「相変わらずAちゃんにゲロ甘だ…」



何故かずっと浮かない顔する凛ちゃん



凛「お嬢がさ…6歳の時に殺しかけたやつって
  ウチの父親なんだよね…」

武「えっ?!」

凛「ウチの家庭酷くって…母親は心労から
  私が4歳の時に亡くなった。
  残された私はただひたすら父親からの暴力に
  耐え続ける毎日でね…」

マ「………。」

凛「5歳の時たまたま家を抜け出して幻光寺に行った
  特に理由はなかったんだよ?
  とにかくアイツから離れなきゃと思って
  行き着いた場所がそこだった。
  その時初めてお嬢に出会った」

武「それって、Aちゃんの家がやってるお寺?」

凛「そう。…たまたま目にした稽古を見て
  私は目が離せなかった。…あの時からお嬢は凄くて
  神童なんて呼ばれててさ…
  しょっちゅう通ってるうちにお嬢と仲良くなった。
  気がついたらウチのことなんか話しちゃってて…
  そしたらお嬢…言ったんだよね………
  私が凛を守るよって…」



それが6歳の時の事件に繋がるのかな…?



凛「あの子まだ6歳だったのに、ウチの父親に
  頭下げたんだよね……でもね、そんなことで
  はい、そうですか…なんて言う親じゃない。
  結果私はお嬢の目の前で殴られるわ蹴られるわ…
  本当にこのまま死んじゃうんじゃないかなって」

ド「……ひでぇな…」

凛「そこで初めてお嬢の悪魔を見た」

マ「…悪魔?」

凛「手に持っていたのはバットと箒なのに
  まるで真剣でも持ってるかのようだった…
  悪魔に取り憑かれたみたいに父親を攻撃するお嬢…
  このままじゃ大好きな人が人殺しになるって
  それが凄く怖かった。」

武「………。」

凛「すんでのところで踏みとどまったお嬢は
  その時の記憶はすっぽり抜け落ちててね…
  だから、思い出さなくていいって思ったんだ。
  私が強くなってお嬢を守れれば
  もう二度とあんな悪魔を見なくて済む。
  お嬢を悲しませなくて済む。…そう思ったのに…
  結局私はいつも守られてばっかり…」

武「凛ちゃん…」





*→←未来に繋がる絆



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茜雫(プロフ) - al8056さん» ご指摘ありがとうございます。東リベキャラ全部予測変換に出てきたので、そのまま書いてました…。今書き直しました。 (2021年12月8日 13時) (レス) id: e54b147b7b (このIDを非表示/違反報告)
al8056(プロフ) - 龍宮寺堅ですよ (2021年12月8日 12時) (レス) @page8 id: f13cfc1e4e (このIDを非表示/違反報告)
茜雫(プロフ) - 桜峰瑠璃さん» ありがとうございます!こんなキャ崩壊の作品を見ていただけて嬉しいです(笑) (2021年12月2日 17時) (レス) id: e54b147b7b (このIDを非表示/違反報告)
桜峰瑠璃(プロフ) - めっちゃ好き!!!がんばってください、応援してまーす!! (2021年12月2日 9時) (レス) @page14 id: 643076eff9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茜雫 | 作成日時:2021年11月30日 11時

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