ままごと。3

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『 ほら、ママが来たよー！！ 』



着替えをして、軽く髪を乾かしてリビングに向かうと

目を覚ました陽向が岩ちゃんの膝の上にちょこんと座っている。



「 ごめんね。ありがとう。

岩ちゃんはあの…朝ごはん食べた？

もしまだだったら、食べていく？ 」



『 え！ いいの？！ 』



「 お口に合うかは分からないけど… 」



『 楽しみだなぁ♡ 』




岩ちゃんは天井を見上げるように顔を上げて笑っている。



そんなにお腹空いてるんだ。



それにしても、寝起きは不機嫌なことが多い陽向が、

初めましての岩ちゃんに懐いちゃってることにびっくり。



不機嫌陽向の心を掴んで馴染んでるこの笑顔。

つい見とれてしまう。

キラースマイルって言うのかな？

世の女性を虜にさせてるのも頷けるよね。

一体これまで何人の女性を泣かせてきたんだろう。





ぽーっとしていると、突然腕を引っ張られ。

よろけた私を翔くんの胸が支えた。



翔 「 何見とれてんだよ。」



厳つい目で睨まれ、ヤバイ、と思った私は。



「 見とれてなんかいないって。 」



見え見えの嘘をつく。

だって認めたら、後が怖いんだもん。




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