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仕事の会話をする翔くんに見惚れて、
画面の内容はほとんど頭に残っていなかった。
『 ここまでが、さっきまでに撮れたカットかな。
また青柳くんのシーンになったら呼ぶから。』
プチ上映会が終了。
翔くんとテントの外へ出た。
少し時間が空くからと、撮影場所から少し離れて周辺散策。
「 翔くん。 」
人目が減って、つい袖口を引っ張った。
翔 「 ん?歩くの早かったか? 」
「 違うの。
仕事してる翔くん、すごくかっこ良かった。
もう、ずっと見ていたいくらい。
画面見ている余裕もなかった。 」
翔くんは大きく目を開き、ポカンとした顔で私を見下ろしている。
翔 「 お前、カット見てなかったのか? 」
「 うん。ごめんなさい。」
ふっと零れるような微笑み。
翔 「本当に困った奴。 」
二人でいる時の翔くんが、ちらりと姿を現す。
翔 「 翔くんがいけないんだよ。 」
翔くんは体を少し屈めると。
「 翔く… 」
一瞬の出来事だった。
翔 「 続きは帰ってからな。 」
私の頭に左手を乗せ、髪をくしゃり。
私は何度、この人のキスに溺れるんだろう。
何度されたら慣れるんだろう。
翔くんがかすめた唇の感触がほんのり残っている。
「 大好き。 」
目の前の翔くんにも聞こえないくらい小さな声で呟いた。
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みー - 辛いことがあったら沢山休んでくださいね。気長に待ってますよ。 (2018年6月6日 1時) (レス) id: e2f8c4422f (このIDを非表示/違反報告)
usactinn(プロフ) - 途中で送信してしまいました。お忙しいのかと思っていましたが、大変でしたね。更新ありがとうございました。 (2018年6月3日 20時) (レス) id: 04b7c51b9f (このIDを非表示/違反報告)
usactinn(プロフ) - こんばんは。お久しぶりです。 (2018年6月3日 20時) (レス) id: 04b7c51b9f (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 真弘っちさん» ドキドキニヤニヤ☆可愛い褒め言葉、ありがとうございます☆ (2017年7月7日 7時) (レス) id: 10c228e0d4 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - AT-ringさん» はじめまして(^^♪有難いお言葉ありがとうございます☆大人な翔さん☆素敵な褒め言葉嬉しいです。頑張ります(^^♪ (2017年7月7日 7時) (レス) id: 10c228e0d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2017年6月26日 4時