ままごと。3

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もう、こうなったら。

翔くんの脇腹を掴み、隙を狙ってホースを奪った。



翔 「 あ！ 」


「 もう！本当ムカつくっ。」



ホースのノズルを翔くんに向け、レバーを握り、

狙いを定め、放水っ。



「 もうっ！仕返しーー！！ 」



翔 「 あ！おい！やめろっ！ 」



聞いてあげないっ。全身ずぶ濡れにしてやった。


2人揃って髪や服から雫がポタポタと落ちている。






翔 「 あー。ちくしょう。」



ブルブルっと頭を振る翔くんの髪から雫が飛ぶ。





「 先にやったのは翔くんじゃない。 」





翔くんは体にぺったりと張り付いた服を脱ぎ、

上半身を披露。

脱いだシャツをひねり、含んだ水を絞り出す。





筋肉質な体を見て、思わずドキリっ。



見慣れてるはずなのに、こんな青空の下で見ると。


ダメだっ。

かっこ良すぎて鼻血出そう。




抱きつきたい。触りたい。

…私はヘンタイか？！



私の視線に気付いたのか、翔くんはこっちを見て笑う。




翔 「 俺に見惚れてんのか？ 」


距離を縮め、片手を私の腰に回すとホースを取り上げた。


翔くんが顎に手を掛け、私に艶めかしい視線を浴びせ、唇が重なりそうになった瞬間。





『 朝からなにやってんの？ 』




聞き慣れない声が耳に入ってきた。




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