ままごと。3

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翔 「 なんか食いに行くか？

Aの好きな店とか、近くにあるのか？ 」





「 そんな気分じゃない。 」




翔 「 一つくらいあるだろ。

向かってくれ。 」




ねぇ。私、そんな気分じゃないって言ったのに。

聞いてた？

もう駅にも近づいてきたっていうのに。





結局車を走らせ、翔くんも好きそうなカフェへ。


ドアを開けると珈琲のいい香りが広がる。






「 田舎だって、

なかなか良いお店もあるでしょ？」






翔 「 黒田の店と雰囲気が似てるな。

うん。この香り、好きだな。

ついでに珈琲豆も買って帰るか。 」






明るい窓際の席に座って、珈琲とカフェラテを注文。

おまけに、モンブランも頼んだ。

やけ食いじゃないよ、食べたかったの。

だってここのモンブランは濃厚で美味しいから。


ケーキを見た途端、顔がゆるゆるしちゃう。





翔 「 あっは。 」


翔くんが吹き出した。え、何？！何事？！





翔 「 落ち込んでるようには見えないな。 」





頬杖ついて、ニヤニヤしている。




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