ままごと。

9 ページ9

.

.

.



これ、普通に一軒家・・・だよね？


お兄ちゃんがインターフォンを押すと。


『 待ってたよ。入って。 』


インターフォン越しの声の主はお兄ちゃんと知り合いのようで。

お兄ちゃんが声を発する前にモニターの画面で分かったらしい。

いわゆる、顔パス？



『 行くぞ。 』


お兄ちゃんにキャリーを任せて、玄関までの中庭を通って行く。

木が生い茂る中庭に陽向も興味津々でキョロキョロ周りを見ながら私の手を繋いで歩く。



「 すごい立派なお家だね。 」



『 人数多いからな。全員いつもいるわけじゃないけど。 』


ん？人数多い？


玄関ドアまで行くと、背の高い男の人が立っていて、こちらにぺこりと会釈をしてくれたので、
私も会釈を返す。



男の人はお兄ちゃんと仲が良いのか、

おう。なんてお互い手を挙げてする、簡単な、だけど仲が良い同士しかしないような挨拶を交わす。



『 内容、話してくれた？ 』


『 まだ。俺よりもみんなから話してくれた方が、と思ったから。 』



『 そっかそっか。とりあえず、中入って。

みんな待ってるから。

この後仕事入ってるメンバーもいるから皆んな紹介するからさ。 』





みんな？？？メンバー？？？






.


.


.

10→←8

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す