ままごと。

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翔 「 怒ってんのか？

陽向みたいに寝かしつけてやろうか？ 笑 」





膨れ顔の私を覗き込んで、面白がって頰をつつく。





「 こんな状況で笑ってる翔くんの方がおかしいよ。

普通の人見知りは、

知り合って間もないのに隙ついてキスしたり、

腕枕したりしないよっ。」







私だって大人。


同じベッドに入っちゃった以上、


このまま『 おやすみ 』にならない展開もあるんだって、想像がつく。


だったら唯一動かせる口で、毒づくしかない。







翔 「 本気で手に入れたいって思ったら、

後先なんか考えずに動くだろ。

俺はどうでもいい女にキスしたりしない。 」





背中に当たる翔くんの腕の力が強くなって、

より一層体が近付いた。

これ以上くっ付いたら、どうなるか、いや、何されるか分からない。


目の前の大きな胸に手を置いて、少しでも距離を保つ。




「 ちょっと翔くん、近… 」




私の声は翔くんの唇で遮られてしまった。


チクリと当たる髭と、甘い体温。


心地良く背中をポンポンされて、頭がぼーっとする。





翔 「 そうやって俺の事で頭いっぱいにしとけ。

そのうち分かるだろ。 」




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