今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:9,412 hit
小｜中｜大
150 ページ4
.
.
.
｢ こっち、私の家の方じゃない。 ｣
臣 ｢ お前の家に向かってねぇし。 ｣
いつも曲がる信号を、臣はまっすぐ進んだ。
すれ違う人がいる度、臣は私を背中に隠した。
泣いたせいで、きっと顔はボロボロ。
それを気にしてくれてるんだと、言葉がなくても分かった。
寒いこの時期なのに、臣の手は暖かくて。
さらりと、柔らかくて。
大きな背中のコートが顔をかすめる度、
臣の香水が、ふんわりと香った。
バージンフリーズ。
やっぱり飲み干せば良かった。
魔法にでもかけられたみたいに。
目の前にいる、この大きな背中の臣で頭がいっぱいで。
自分の家に向かってないことがわかっても。
ただひたすら、この背中について行った。
.
.
.
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←149
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 97人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月葉(プロフ) - またまたすみません。このお話も続きがとっても気になるのでお時間があればまた更新して欲しいです (2020年1月10日 23時) (
レス) id: 32e244664a (このIDを非表示/違反報告)
しょう - 素敵なお話ですね。一気に読んでしまいました。ゆっくりで良いです。続き待ってます。 (2017年12月12日 20時) (レス) id: 1589e7ebd0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヒヨコ | 作成日時：2017年6月24日 9時
