私のヒーローは歌い続ける . 【 K.K 】

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「 なんで勝手に俺の傍に居るのが迷惑思うん、俺はもっと神田さんを知りたいって思って色々話聞いてさ、なのに何で神田さんがそうやって深く深く考えて勝手に迷惑だって決めつけて俺の前から居なくなろうとすんねん 」




優しいけど、怒ってる。




「 俺、本気で神田さんを助けたの後悔してないぐらい、神田さんに出会えて嬉しい。こんなに女性に対して感情を抱いたんは初めてだよ 」




「 …でも、 」




「 こんなん会って数時間の子に言うことちゃうと思うけど 」




＿＿＿ もう俺の前から居なくなろうとすんな。




電柱の光に照らされて薄暗く川村さんの顔が見える。帽子もマスクもない、ありのままの川村さん。




眉間にシワがよって、前髪で目がほぼ隠れているけど、




前髪から覗く瞳には、うっすら涙を浮かべていた。




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