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中目黒に着き、川村さんからの強制で私の家の近くにタクシーを停めてもらい、2人で降りた。
「 ここから遠いですか? 」
「 んー、どうやろな?…って嘘、正直俺こっからめちゃくちゃ近いで 」
「 え? 」
「 もしかしてご近所さんやったりしてな 」
その言葉の通り、私達は同じマンションの住民だった。もちろん私の方が断然低層階。
「 まじか…!いつでも会えるな! 」
川村さんは高層階専用のエレベーターの前に立って1人で盛り上がっている。
そして私はその隣の、通常のエレベーターに立つ。
「 それにしてもよう稼いでんな、神田さん。まだ新人社員なのにこのマンションに住むって 」
「 親戚が過保護で私達もお金出すからセキュリティ1番いい所に住んでって、親戚が決めたんです。 」
おかげで懐はいつも寒い。
「 良い人やな 」
「 ですね、親戚は皆良い人です 」
「 親戚は、か 」
でもその親戚の皆さんがいい人達で良かった、安心したわ
そう言って、また私に微笑む川村さん。
「 私も親戚の事は大好きです 」
「 ええやん、あ、エレベーター来た 」
「 今日はありがとうございました 」
「 いいえ、こっちこそありがとうな。近所なんも分かったしいつでも遊びおいでや?連絡もちゃんとせえよ 」
つか俺も神田さんの部屋遊び行くかもしれんわ、と頭を掻きながらにやにやする川村さん。
「 あ、あと 」
エレベーターに乗った川村さんは、閉じるボタンを押しながら
___ 俺も神田さんに大好き言って貰えるように頑張るわ
と言って、ドアが閉まって上がってしまった。
私が乗るエレベーターが着いた時、その言葉の意味を理解して腰が抜けた。
頭から足先まで、全身が熱くなる感覚。段々と早くなる鼓動。
「 …本当に 」
調子が狂うな。川村さん。
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浦子(プロフ) - kkm1997さん» コメントありがとうございます!楽しみにしていただけて光栄です(TT) (2022年2月24日 22時) (レス) id: 937c017f8b (このIDを非表示/違反報告)
kkm1997(プロフ) - はじめてコメントします。最近読ませてもらってます。急展開このまま続けてください。楽しみなんで… (2022年2月24日 21時) (レス) @page23 id: 7f4f373820 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:浦子 | 作成日時:2022年1月31日 2時