【番外編】３ ページ43
「久し振りやなぁ」あの頃と変わらず接してくれる大吾に何か申し訳なくなる。それを察してなのか、流星やろ？そう部屋へ招いてくれた。
「A来たで」部屋の中に声を掛けると、奥の方でガタガタと物音がしたかと思えば、勢い良く誰かが抱き着いてきた。
伊達にジャニーズをやってない私は、その抱き着いてきた子を支えることは容易だったが、流石に驚きはする。
「流星、Aびっくりするやろ？」
大吾の言葉で確信へと変わった。
『流星、ごめんな。』
「…」
抱きしめる力が徐々に強くなる彼の背中を撫でながらよしよしと声を掛ければ、また強くなる。
『こんなんやっけ流星って』
「大分滅入ってたんちゃう。ルンルンで行った思ったら泣きそうな顔で帰って来て…驚いたわ」
『ほんまごめん…』
「けど来てくれて嬉しい。」
『うん。私も来れてよかった。』
「Aちゃんごめんね…」
私のお腹に顔を埋めてる流星が小さな声を出した。
『私の方がごめんね。流星の事ちゃんと見れてへんかった。許してくれる？』
「うん…」
『じゃあ、その可愛いお顔見して？』
「…まだこのまんまが良い」
『あんたいつの間にこんな甘えたさんなったんよ。後ろで大吾が恨めしそうに見てるから怖いんやけど…』
「大ちゃんあっち行って」
「え…！」
『やって。私のがええみたいやわ』
「Aに俺のりゅうちぇ取られた！！」
寝転びながら手足をばたつかせる大吾を、お腹に埋もれながらクツクツと笑う流星の頭を撫でる。
さっき丈くんにして貰ったみたいに。
「Aちゃんセット崩れるから撫でんといて！」
『え！あ！ごめん！』
「今日だけ許してあげる。次やったら怒るから！」
『うん。もうやらんよ』
顔を上げる流星に微笑み、心の中で誓う。もう後輩を悲しませない。
『あ、そうやりゅうちぇ。』
「…！なに？」
『メイク一緒にやりません？』
「…Aちゃんが教えてや？」
ニコニコと笑顔を絶やさない私達に「一件落着？」と大吾が声を掛けてきた。「お騒がせしました。」なんて返せば「お互い様です」と帰ってくる。
『大吾、因みになんやけど』
「なに？」
『りちゃくんは？』
「先帰るわってジェスチャーしながら帰ってったで」
『あ、そうなんや。りちゃくんにもお礼言わな』
「せやね。あ、俺ついてく？」
『それはええわ』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 356人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Aぇ!group」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Njg(プロフ) - あおこさん» 全て変更致しました。本当に申し訳ございませんでした。 (2021年10月19日 11時) (
レス) id: 62ccd39c0f (このIDを非表示/違反報告)
Njg(プロフ) - あおこさん» ごめんなさい！！！！！バカが出てました。すぐに修正させて頂きます。 (2021年10月19日 11時) (レス) id: 62ccd39c0f (このIDを非表示/違反報告)
あおこ(プロフ) - 正しくは正門良規だと思うのですが、、、 (2021年10月19日 2時) (レス) @page3 id: 8d319b548e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Njg | 作成日時：2021年9月25日 12時
