No.64 ページ20
「＿＿それから、私とあの子は毎日のように会ってお喋りをしました。周りにバレないように、二人だけの秘密の時間を過ごしたんです。とても幸せでした。
…けれど、世界はどこまでも無情ですね。
そんなささやかな幸せすらも長くは続きませんでした。
殺されたんです。あの子。
逆上した父親に突き飛ばされて、頭を強く打って…打ちどころが悪くて。」
「そんな…」
ゴン君が悲しそうな声を漏らしました。私はそれに少し微笑んで、話を続けます。
「即死だったのだと思います。だから、きっと苦しまずに逝けたのだと思います。
そこから先は、あまり覚えていないんです。あの子を失った私は…世界に絶望して…気がついたら、父親や家中の使用人達が血だらけで倒れていました。
それから太宰さん達に拾われて、今に至ります。」
話し終えた私はと一息吐き、窓にぼんやりと映る自分の姿を見つめた。
こうしてあの子の話を誰かにしたのは何時ぶりでしょう。
「そっか…その、なんて声をかけてあげたらいいのか分からないけど…話してくれてありがとう。A。」
「いいえ。こちらこそ聞いてくださってありがとうございます。」
「なんつーか。お前も苦労してるんだな。」
「ふふ、キルアくんほどじゃ…」
その時、ドクン と心臓が大きく鳴った。あ、ヤバい。
「…お話してたら、何だか眠くなっちゃいました。お先に失礼しますね。」
「うん。おやすみ、A。」
「また明日なー。」
ゴン君達に別れを告げ、角を曲がると私はトイレへ駆け込んだ。
「っ…はー…はー…ゴホッ！」
洗面台に吐き出した血が広がる。瞬間、目の前の鏡が光り、その光に体が包まれると…私は元の、18歳の身体に戻っていた。
続く (更新停止中)
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マニ。(プロフ) - 猫ノ栞さん» ✉️。はい！ボードの方で仲良くしましょうね！宜しくお願い致します💖 (12月5日 19時) (
レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
猫ノ栞(プロフ) - マニ。さん» よかったです！これからよろしくお願いします🌸 (12月5日 19時) (レス) id: 218254b255 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 猫ノ栞さん» ✉️。平気です！ちゃん届いてますし、空欄ではないので大丈夫です！💖 (12月5日 19時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
猫ノ栞(プロフ) - マニ。さん» 再度送って見ました！届いてますでしょうか？ (12月5日 19時) (レス) id: 218254b255 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 猫ノ栞さん» ✉️。おけです！ボードの返事お待ちしています。猫ノ栞さん！☺️ (12月5日 19時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫ノ栞 | 作成日時：2018年12月30日 16時
