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あらすじに成りたかったけどあらすじには成れなかったのでせめてあらすじの代わりになろうとする健気なあらすじでもなんでもない会話 ページ1

「…………。」
「…………なァ、芥川。」

「何でしょうか。中原幹部。」

「何か厭な予感しねェか?」

「厭な予感、とは?」

「予感と云うより、気配だなこりゃ…此の得体の知れない__否、俺は此の気配を知っている?」

「幹部殿?」

「先刻から其の気配の所為で悪寒が止まらねェ。何故か怒り迄込み上げてきやがる…今、其奴のことをぶん殴りたくて仕方ねェ…何者なんだ一体。」

「?」

「兎に角、唯でさえ訳が分からない場所で訳が分からない試験を受けさせられてるんだ。何が起きても可笑しくないからな。用心しとけ。」

「御意。」

「………………………。」
「……………………………。」

「なァ、芥川。」
「何でしょうか。幹部殿。」

「俺達は一体、何時迄このクソ暑ィ格好でいりゃいいんだ?」

「はて…僕には応えかねます。」

「何でそんな平然としてられるんだよ…暑いだろ、不満じゃねェのか。」

「首領命令です故。」
「…そーかよ。」

「………………………。」
「……………………………。」

「…幹部殿。」
「あ?」

「二次試験は料理だそうですね。」

「おう。らしいな。其れがどうした?」

「普段、御料理はされますか?」

「まァ…それなりにな。大層なモンは作れねェが。大抵レシピさえありゃ何とかなるだろ。」

「そうですか。」
「おう。」

「………。」

「…真逆、お前」

「…………。」

「出来ねえのか、料理。」

「出来るように見えますか?」

「出来るようには…見えねェな。」

「……。」

「あー…料理は俺がなんとかする。お前は食材を頼むわ。」

「幹部殿、」
「協力は無しなんて説明無かったろ。」
「…御意。」

「でもお前、何時も朝とか如何してんだ。朝から外で食ってんのか?」

「否…朝は基本、食べておりません。」
「は?」

「はい。」
「食ってねェのか?」
「はい。」
「今日も?」
「はい。」
「………。」

「幹部殿…?」
「食え。」
「は?」
「試験ついでに飯作ってやる。食え。」
「は…然し」
「つべこべ云わずに食え。幹部命令だ。」
「は、はぁ…」
「大体、そんなんだからお前はヒョロいんだよ!良いな。絶対だぞ。」
「ぎょ、御意…」


__其の後、二次試験会場では試験の課題などすっかり忘れてフルコースを作り続ける着ぐるみと、作られたフルコースを黙って食べさせられ続けている着ぐるみの二体が目撃されたそうな。

No.46→



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , HUNTER×HUNTER , クロスオーバー   
作品ジャンル:アニメ
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マニ。(プロフ) - 猫ノ栞さん» ✉️。はい!ボードの方で仲良くしましょうね!宜しくお願い致します💖 (12月5日 19時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
猫ノ栞(プロフ) - マニ。さん» よかったです!これからよろしくお願いします🌸 (12月5日 19時) (レス) id: 218254b255 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 猫ノ栞さん» ✉️。平気です!ちゃん届いてますし、空欄ではないので大丈夫です!💖 (12月5日 19時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
猫ノ栞(プロフ) - マニ。さん» 再度送って見ました!届いてますでしょうか? (12月5日 19時) (レス) id: 218254b255 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 猫ノ栞さん» ✉️。おけです!ボードの返事お待ちしています。猫ノ栞さん!☺️ (12月5日 19時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猫ノ栞 | 作成日時:2018年12月30日 16時

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