No.35 ページ38
「ゴン君?」
「良かったあ、無事だったんだね!」
ヒソカに担がれているところを見たって言われた時はすごく心配になったけど…無事で良かった。
「あはは。お陰様で?」
「どこが無事なんだよ。コイツ、あちこち傷だらけだぜ。」
キルアがAを指して言う。
「ほんとだ…ヒソカにやられたの?!」
「えっ?あ、いや、これは…」
「許せない…こんな小さなAを傷つけるなんてひどいよ。」
「違います、転んだだけですよ。」
「ほんと?」
「はい。痛みも傷も大したことないですから。」
「それはウソだよ。」
「え、」
「だってA、目が腫れてるし、ほっぺに泣いた跡がついてるもん。泣くほど痛かったってことでしょ?」
「あ…こ、これは」
「足出して。手当しなきゃ。」
「そんな、大丈夫ですよこれくらい。」
「ダメだよ。女の子なんだから。体は大事にしなくちゃ。」
預かっているレオリオの鞄を開けた。
中には絆創膏とか包帯の怪我の手当が出来る道具やいろんな薬品が入ってる。
レオリオの鞄、消毒液の匂いがするから手当ができる道具も一緒に入ってるんじゃないかって思ったんだ。
勝手に使うことになっちゃうけど、
レオリオなら許してくれるよね。
「___はい、終わったよ!」
「ありがとう、ございます。」
「ゴン、お前よくそんなペタペタと人の体に触れるな…」
一連の流れを黙って見ていたキルアが何故か顔をひきつらせてオレを見ている。
「え?なんで?」
「なんでって…だって、コイツ女だろ?
もっとこう……こう……色々、あんだろ!」
「?」
「〜っああ、もう!何でもねーよ!!」
変なキルア…そうだ。
「キルア!紹介するよ、この子がA。会場にも一緒に来たんだ!」
「さっきも聞いたよ…オレはキルア。よろしく。」
「よろしくお願いします…あ。」
「ん?」
「霧が、晴れてきましたね。」
320人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫ノ栞(プロフ) - 嚠鸝邏さん» コメント&ご指摘ありがとうございます。非常にありがたいです。しっくり来るタイトルが浮かび次第この作品のタイトルを変更させて頂こうかと思います。 (2017年11月28日 8時) (レス) id: 12fd2174b4 (このIDを非表示/違反報告)
嚠鸝邏 - ごめんなさい、指摘…なのでしょうか?タイトルに就てなのですが、amatoという作者様の、"異能力?いいえ、霊能力です"というものに大変似ておりまして…作成日時は此方の方が新しかったので…ごめんなさい。然し、物語はとても面白いです!更新頑張って下さいね! (2017年11月28日 0時) (レス) id: 4b796ea73d (このIDを非表示/違反報告)
猫ノ栞(プロフ) - 寝夢@影武者さん» コメント&評価ありがとうございます。この身に余る光栄です。楽しんでいただけたなら何よりです。これからも頑張らせていただきます。 (2017年11月25日 22時) (レス) id: 12fd2174b4 (このIDを非表示/違反報告)
寝夢@影武者(プロフ) - 評価100番目踏ませていただきました!着ぐるみシーンが吹き出すほど面白かったです…(爆笑)これからも更新頑張ってください! (2017年11月25日 21時) (レス) id: 671ce60c1e (このIDを非表示/違反報告)
猫ノ栞(プロフ) - ハイチュウさん» この身に余るお言葉ありがとうございます。拙い文章ではありますが少しでも素敵な絵に見合う作品が書けるよう努力させていただきます。 (2017年8月30日 19時) (レス) id: 12fd2174b4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:猫ノ栞 | 作成日時:2016年10月23日 4時