No.19 ページ21
「お嬢ちゃん、気を悪くさせちゃったなら謝るよ。
そうだ、お詫びにこのジュースをあげよう。」
そう云ってトンパさんが渡してきた缶ジュースは原材料どころか製品名さえ表記されていません。
疑いは一気に確信へ変わります。
「これ、一体何味のジュースですか?」
「えっ?あ〜…な、何だったかなぁ、忘れちゃったよ。あはは。まぁ、飲んでみればわかるよ。」
「…そうですか。有難うございます。」
百パーセント黒です。廃棄します。でも流石に本人の目の前で棄てるのは気が引けるので、トンパさんがゴン君達と談笑している間に捨てて来ましょう。
少し離れた場所に行き、缶のタブを開け、ジュースをひっくり返そうとしたその時_
ドンッ))
「…っ!」
男の人とぶつかってしまい、私は盛大に尻餅をついてしまいます。
「おいおい、どこ見てんだぁ?」
「…すみません。」
「すみませんじゃねーよ!!服が汚れちまったじゃねぇか!!」
どうやらぶつかった際に怪しさMAXジュースが服にかかってしまった様で。
「御言葉ですが、不注意だったのは其方も同じですよね?」
得体の知れない液体を浴びたのは私も同じ。
本当最悪。
「んだとこの餓鬼ィ!?」
男の人が逆上して拳を振り上げました。
あーあ。暴力は万能じゃないのに。
これでも、何処ぞの素敵帽子さんに体術は一通り教わってるんです。並大抵の攻撃は避けられます。
然し、彼の拳が私に届くことはありませんでした。
「ぎゃあぁ〜〜〜っ!!」
絶叫が地下道に響き渡ります。
私は何もしてません。何かしたのは__
「アーラ 不思議♡ 腕が消えちゃった♠」
奇抜な
「お、オ オオレのォォ〜〜…」
「ダメじゃないか♢可憐な
ニコリと笑って私にハンカチを差し出す
「ちっ…アブない奴が今年も来やがった。
44番 奇術師ヒソカ。
去年合格確実と言われながら気に入らない試験官を半殺しにして失格した奴だ__」
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猫ノ栞(プロフ) - 嚠鸝邏さん» コメント&ご指摘ありがとうございます。非常にありがたいです。しっくり来るタイトルが浮かび次第この作品のタイトルを変更させて頂こうかと思います。 (2017年11月28日 8時) (レス) id: 12fd2174b4 (このIDを非表示/違反報告)
嚠鸝邏 - ごめんなさい、指摘…なのでしょうか?タイトルに就てなのですが、amatoという作者様の、"異能力?いいえ、霊能力です"というものに大変似ておりまして…作成日時は此方の方が新しかったので…ごめんなさい。然し、物語はとても面白いです!更新頑張って下さいね! (2017年11月28日 0時) (レス) id: 4b796ea73d (このIDを非表示/違反報告)
猫ノ栞(プロフ) - 寝夢@影武者さん» コメント&評価ありがとうございます。この身に余る光栄です。楽しんでいただけたなら何よりです。これからも頑張らせていただきます。 (2017年11月25日 22時) (レス) id: 12fd2174b4 (このIDを非表示/違反報告)
寝夢@影武者(プロフ) - 評価100番目踏ませていただきました!着ぐるみシーンが吹き出すほど面白かったです…(爆笑)これからも更新頑張ってください! (2017年11月25日 21時) (レス) id: 671ce60c1e (このIDを非表示/違反報告)
猫ノ栞(プロフ) - ハイチュウさん» この身に余るお言葉ありがとうございます。拙い文章ではありますが少しでも素敵な絵に見合う作品が書けるよう努力させていただきます。 (2017年8月30日 19時) (レス) id: 12fd2174b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:猫ノ栞 | 作成日時:2016年10月23日 4時