No.18 ページ20
「…きて。起きて、A。」
「ん…」
瞼を開け、意識を覚醒させていく。
体がすごく重い。まるで泥の中にいたみたいに。
「おはようA。ごめんね、起こしちゃって。大丈夫?その…すごい魘されてたから。」
「怖い夢でも見たのか?」
夢…あれは果たして夢なのでしょうか。
「いえ…大丈夫です。」
「そっか。辛かったら言ってね。」
「ありがとうございます。」
丁度其の時、ガコンッという音と共に部屋の動きが止まりました。どうやら会場に着いたみたいですね。
昇降機式の部屋から出ると他のハンター志願者さん達がこちらを見てきます。
視線は直ぐに逸らされましたが、港や町ですれ違った志願者の方々とは明らかに雰囲気が違いました。
「それにしても薄暗い所だな。」
「地下道みたいだね。
一体何人くらいいるんだろう。」
キョロキョロと辺りを見渡すゴン君。
「君達で406人目だよ。」
愛想のよさそうな顔をした中年の男性が、座っていた配管の上から飛び降りて此方に向かってきます。
「オレはトンパ。」
よろしく。と握手を求めてきましたが、其れには応じず、私はクラピカさんの後ろに隠れて拒絶の意を表します。
「おやおや、嫌われちゃったかなぁ。」
ははは…と頭をかくトンパさん。
「なんだ、人見知りか?」
「…いえ」
何となく、此の人は信用しない方がいい気がしましたので。
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猫ノ栞(プロフ) - 嚠鸝邏さん» コメント&ご指摘ありがとうございます。非常にありがたいです。しっくり来るタイトルが浮かび次第この作品のタイトルを変更させて頂こうかと思います。 (2017年11月28日 8時) (レス) id: 12fd2174b4 (このIDを非表示/違反報告)
嚠鸝邏 - ごめんなさい、指摘…なのでしょうか?タイトルに就てなのですが、amatoという作者様の、"異能力?いいえ、霊能力です"というものに大変似ておりまして…作成日時は此方の方が新しかったので…ごめんなさい。然し、物語はとても面白いです!更新頑張って下さいね! (2017年11月28日 0時) (レス) id: 4b796ea73d (このIDを非表示/違反報告)
猫ノ栞(プロフ) - 寝夢@影武者さん» コメント&評価ありがとうございます。この身に余る光栄です。楽しんでいただけたなら何よりです。これからも頑張らせていただきます。 (2017年11月25日 22時) (レス) id: 12fd2174b4 (このIDを非表示/違反報告)
寝夢@影武者(プロフ) - 評価100番目踏ませていただきました!着ぐるみシーンが吹き出すほど面白かったです…(爆笑)これからも更新頑張ってください! (2017年11月25日 21時) (レス) id: 671ce60c1e (このIDを非表示/違反報告)
猫ノ栞(プロフ) - ハイチュウさん» この身に余るお言葉ありがとうございます。拙い文章ではありますが少しでも素敵な絵に見合う作品が書けるよう努力させていただきます。 (2017年8月30日 19時) (レス) id: 12fd2174b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:猫ノ栞 | 作成日時:2016年10月23日 4時