登坂くん (ページ20)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:22,644 hit

あの時ページ20

.

「臣くん倒れた時、みんなが臣くんを囲んでたから

なにが起こったのか全然わかんなくてさ、、」

臣「あー、あの時、笑俺も覚えてねぇや笑」

「え、記憶喪失みたいな！？痛すぎて？」

臣「記憶喪失じゃねぇけど笑足とれるかと思ったわ」

そんなに痛かったんだ…

歩くのも大変なんだもんね…

臣「なんでお前が落ち込んでんだよ笑」

「だって、、」

臣「心配されんのはありがたいけどさ、

やっぱわらってる顔見た方が俺も元気になるし」

「ごめん、笑」

臣「ん。笑」

わらってる顔か。今日は元気にいこう。

臣「あーあー、松葉杖だりぃー」

「ね、大変だね。いつまでなの？」

臣「んー、2週間とかじゃね？」

「えー、なっが！笑」

臣「ほんとだよな、明日には治ってるっつーの笑」

「いやいやいや笑どう頑張ってもそれない笑」

臣「いやワンチャン今日7時ぐらいに寝ればいける笑」

「ムリですムリです笑睡眠不足ぐらいですよ、治るの笑」

臣「ははは笑」

最初、仲良くなる前はちょっとぶっきらぼうっていうか

フレンドリーとは程遠いくらいの塩対応だったのに

わらって話しかけるようになってくれた。

「優しいよね臣くんって」

臣「なんだよいきなり笑」

「チラシ貼るの手伝ってくれたし、

なんかあったら電話でもLINEでもしろって言ってくれたし、

あ、あと

臣「もう言うな、こっちが照れるわ、笑」

「…臣くんみたいにほんとに優しい人って皆に優しいから、

皆に言ってるんでしょ？」

臣「俺、優しくねぇからAにしか言ってねぇよ」

あたしだけって…特別な感じがしてちょっと嬉しくなった

.