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#24 ページ24

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時刻は午後の12時。

場所は教師専用トイレだ。



俺がきてすぐにドアの開く音がした。

その人物は卓さんだった。








「……」



「…さっきの事だけど。
あのことだろ?」



「…ちゃいますって」



「険悪なオーラ出すなって
拳士でもわかるくらいに出てる」









思えば、朝からずっと悩んでいた。




いつ言おうとか
教室でこれからどう接すればいいのかとか
この思いはどう消そうとか

朝してしまったことはどう取り消そうとか









「…俺って馬鹿なんすかね」


「お人好しが招いた結果だろ」







相変わらずドライな卓さんに思わず失笑する。









「まぁ、好きになるのは人だし仕方ないやろ
もうあいつも高3だし。遥輝を誘うフェロモンとか出ててもおかしくない」



「…教師がなんつーこといってんすか」









卓さんにしては珍しいそっち系の話








「あ、否定しなかったな
好きなんじゃん佐々木のこと」



「ちょ、ちゃいますって!」



「もうバレバレだから俺には」








卓さんに手の上で転がされているようで
イラついた。









「どーぞ笑ってください」




「笑わんよ俺は


…俺も、同じようなことあったし」



「……………え!?」




「じゃーな」









思わぬ爆弾発言にしばらく驚いたままだった。





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作者名:めい | 作成日時:2017年12月16日 15時

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