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#14 ページ14

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「でも可愛いよな」


「え?誰がっすか」



「佐々木」



「 ぶはっ!」









思わず吹き出した。

卓さんから可愛いなんて言葉が出るなんて思わなかった。









「…なに動揺しとるん?」



「…ちっ、ちゃいますって!
卓さんって可愛いとか言うんやなって思って…」




「言うやろ!!
…まぁ、………………先生じゃなかったら」





「…無かったら?」










卓さんはニヤッとして顎に指をかける。









「狙ってたかな」




「ぶはっ!……だ、ダメっすよ!!!!」





「何でや、別にええやろ?」









本日2度目の吹き出し

勢い余ってダメとまで口走った。









「だ、だって先生と生徒っすもん!!」




「だから俺が生徒だったらの話やって。
…何を焦っとるん〜?」









俺、………焦ってた?





佐々木の名前が出ると妙に反応してしまう。


卓さんが可愛いって思うことも少しイラッとしたし
焦ってる。







(…なんか、調子狂うわ…)






「…勘弁してくれや…」





やばい、佐々木の顔しか思い浮かばない。






真っ白な肌に潤った唇

艶がある綺麗な髪の毛

後ろから覗いた時に見えるうなじも__








「ああああああかんっ!!!」




「遥輝うっさい!」









ずっと、俺の中で女の子だった。




だが、卓さんのおかげで、
女の子よりも
″女″に近くなってきて。






(…先生やから、俺は。)









「なぁ遥輝、」



「はい?」



「これ、なん?」









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作者名:めい | 作成日時:2017年12月16日 15時

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