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「岸田先生、卓さんいます?」
岸「中島先生?あー、部活行っちゃったよ?」
「…そっすか。ありがとうございます」
やばい、卓さんに言えてない。
俺は今から補習やし。
これから佐々木に会うし、
佐々木に言ってもええけど
あいつが責任感じるんじゃねーかなとか
思う。
でも学校にバレたら
二人ともおしまいだ。
(1番のバットエンドだな、そりゃ)
なるべく、傷つけない言い方で。
俺はお前を迷惑だなんて思ってないから。
『あぁ、そゆこと?…行かないから安心して』
それを告げた瞬間、
戸惑った顔が見えた。
でもすぐに微笑んで分からないようにしてる。
「なんかあったらすぐこい」
『…うん、ありがと』
もし、俺がお前と同い年だったら
なんにも考えないで救えたのかな。
すぐにお前の家に行って
手を引いて連れ出せた?
腕から見えるアザは俺にそう言っているようだった。
なぁ、こんなアザ、どうやって___
『____っ、!』
佐々木が俺の腕を払った。
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作者名:めい | 作成日時:2017年12月16日 15時