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#11 ページ11

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「岸田先生、卓さんいます?」



岸「中島先生?あー、部活行っちゃったよ?」



「…そっすか。ありがとうございます」









やばい、卓さんに言えてない。



俺は今から補習やし。








これから佐々木に会うし、

佐々木に言ってもええけど








あいつが責任感じるんじゃねーかなとか

思う。







でも学校にバレたら


二人ともおしまいだ。









(1番のバットエンドだな、そりゃ)









なるべく、傷つけない言い方で。


俺はお前を迷惑だなんて思ってないから。









『あぁ、そゆこと?…行かないから安心して』









それを告げた瞬間、
戸惑った顔が見えた。




でもすぐに微笑んで分からないようにしてる。









「なんかあったらすぐこい」

『…うん、ありがと』









もし、俺がお前と同い年だったら

なんにも考えないで救えたのかな。






すぐにお前の家に行って

手を引いて連れ出せた?









腕から見えるアザは俺にそう言っているようだった。








なぁ、こんなアザ、どうやって___









『____っ、!』







佐々木が俺の腕を払った。

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作者名:めい | 作成日時:2017年12月16日 15時

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