24＊ ドンヒョク side ページ24
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「俺なんで泣いてんだよ..涙止まれよ... 」
Aの前で泣くのはかっこ悪すぎだと涙を一生懸命我慢していたが、耐え切れそうになくてAを置いて屋上を後にした
必死に涙をふき、
教室に戻ろうと廊下を歩いていた
その時__
「なぁドンヒョギ」
後から腕を捕まれ思いっきり振り向かされた
目の前にはイラついたまくひょんの姿が。
「なに。」
「さっき教室でAと話してたのになんで連れ去った？わざとだろ」
「ふっ....そんなに怒ることでもなくね？なに、まくひょんはAのことが好きなの？」
「好きだよ。」
「......あそ」
素っ気なく返事をしたけど内心動揺してしまった
まくひょんはやっぱりAのことが好きだったのか...
「お前も好きなんだろ？Aのこと」
「好きだよ。そんなん見りゃわかんだろ」
まくひょんの胸ぐらを掴んで睨みつける
まくひょんはそれを振りほどき、逆に俺の胸ぐらを掴んだ。
「ドンヒョギだけにはAを取られたくねぇよ。」
「は。それはこっちのセリフ。だけど最終的にはAが決めるんだから。」
「もちろん。当たり前だろ」
「はぁ.....自信ないけどまくひょんには負けない自信ある」
「あっそ、勝手にそう思ってろ。てか自信あるのかないのかどっちなんだよ」
「ふんっ。てかまくひょんさ、さっきっから気になってたけど鼻毛でてるよ」
「えっ？！嘘？！どっちの鼻？！」
「うそー」
「おい！ドンヒョギ！！お前ほんとに！！」
「「ぶっ......！！！ははは！！！！」」
お互い顔を見合わせて大爆笑した。
「やっぱ俺達喧嘩とか出来なくね」
「確かにまくひょんの顔面白すぎて怒ろうと思っても怒れないわ」
「え、ありがとう」
「褒めてねーわー」
「教室戻ろうぜ」
「うん」
喧嘩したんだか仲直りしたんだかよく分からない俺達は、
今までの険悪な雰囲気はどこへ行ったのか.....
親友であり恋のライバルでもあるんだなと実感しながら教室へ戻った
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作者名：なゆ | 作成日時：2021年9月20日 20時
