ドンちゃんは私の事好きなのに (ページ19)

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19＊ドンヒョク side ページ19

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「あーあと1歩だったのに....1秒早かったらまくひょんじゃなくて俺だったのに... 」

さっきまでAとまくひょんがいた空き教室で

俺は体育座りをしている

テヨン先輩と彼女にきびすを返し、屋上から降りてきた時...

Aの泣き声が聞こえてきて..

すぐ行こうとしたけど

なんて慰めようか、かっこいいセリフを言いたくて

ちょっと躊躇ったその瞬間___

向かい側から歩いてきたまくひょんが

先に教室に入っていった

ドアの陰で中の様子を除きこむと..

さらっとバックハグをかましてるまくひょん

「A、俺の彼女になる？」

とかそんな話が聞こえてきて......

まくひょんにAを取られてしまうじゃないかと心配になって

俺が戸惑ってないで早くAの所にいっていたならって...

悔しさ・不安・怒りが込み上げてきて

なぜか涙が俺の頬をつたった

普段涙なんて一滴も出ないくせに

くそ....

とめどなく流れる涙を腕で拭いながら...

まくひょんにだけはAを取られたくない

絶対俺の事好きにならせてみせる！！

.....と、俺は決意した。

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