ドンちゃんは私の事好きなのに (ページ17)

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17＊マーク side ページ17

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ああこれから塾か..

早く行かなくちゃ

やや急ぎ足で廊下を歩いていると....

空き教室から泣き声が聞こえてきた

一瞬幽霊かも？と思い逃げ出そうとしたけど..

『あんなんじゃ勝てないよ......テヨン先輩.........ずっと好きだったのに.... 』

その声で誰が泣いているのかわかった

無意識のうちに教室に入り、気がついたらAを抱きしめていた

「A、泣くなよ」

『えっマーク...くん？なんでここに？塾は？』

勢いで抱きしめたのはいいけどなんて言って励ましたらいいかわからなくて..

それにかっこいいセリフも思い浮かばず..

「あっ、あのえっと.....えっとね、たまたま通りかかったらAが泣いてて..それで」

『慰めに来てくれたの？』

「まぁそんなところ」

言葉に詰まってめちゃくちゃダサい感じになっちゃったけど、Aは泣き止んでくれた

よかった..

「A..大丈夫？落ち着いた？」

『あ、うんごめんね。好きな人に彼女がいること知って悲しんでただけだから』

「そうだったんだ... 辛かったね.... 」

今も若干泣きそうになるA

その頬に残っている涙を親指でふいてあげながら...

俺の好きな人はテヨンイヒョンが好きだったのかと少しショックを受けたけど

Aを困らせたくない、守ってあげたい

彼氏になりたい...

そう願いながらまたもや無意識に頭をぽんぽんした

「A、俺の彼女になる？」

『えっ......？』

「あっなんでもないなんでもない！冗談冗談！」

『もう！冗談きついよマーク君っ』

Aは恥ずかしがりながら

俺の肩をバシって叩いた

『で、マーク君。塾は大丈夫なの？』

「あーもう今日は休みでいいや。Aと一緒に帰る」

さ、行こ。って手を差し出し、

Aを立ち上がらせた

この時、俺は決意した

Aと両想いになれる日は一生来ないかもしれない

だけど....

頑張ってみたいんだ。

Aと付き合いたいから.......

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