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さも楽しそうに声高にペラペラと話し続ける僕のPlayer、僕の導き手であり主犯者。
ザワザワと寒気がするのに体は震えひとつ感じられない。
『確か不殺N.P周回中だけAちゃんと遭遇なんだっけ?いや運良かったわァ。
てかこれ検証動画あげれんじゃん?
Aちゃん√では本当にG√が終われないのか
P√後はゲーム自体アンインストールされるのか!
なんかそういう噂流れてんだよねぇ』
いやだなぁ、僕はAさんと戦いたくない。
僕は、みんなと仲良く外に出たい。
もう戻ってきたくなんてないのに、この声はそれを許さない。
「フリ、フリスク。大丈夫だよ心配ない。
お前は幸せな道だけ進めばいい、嫌な事痛い事は
私が引き受けてやる。
だから怖がるな、お前はお前の善性を武器に進め。
アイツの力が本当なら、これがどっちにしても最後だから」
「……うん、ありがとうキャラ」
棒切れを握る手の上に半透明な手が重なる。
僕がここに落ちてきた頃から、いやゲームが始まった時からそばに居てテキストナレーターをしてくれているキャラ。
G√では僕の心が折れる度、何度も代わってくれた心の支え。
僕がこの子に乗っ取られたわけじゃない、この子はずっと僕を守ってくれている。
「そうだフリ、ちょっと寄り道させよう!
久しぶりにテミーを見たいだろ?」
「そうだね。テミーさんたちまた大学行けるかな?」
「んー、この所持金なら、ギリ?」
アイテム欄を見ながら顎に手をあてているキャラに笑いかけて、くらいキノコ道を進むことにした。
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←彼の呪縛
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にゃーちゃん - ふぁぁぁ…!!!!!好きです!とても尊くて面白いです…!!更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2022年8月29日 11時) (レス) @page3 id: e862c91e4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユキノシタ2 | 作成日時:2022年4月28日 4時