寄せ集め。 (ページ7)

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生徒会長／みじゅページ7

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容姿端麗、頭脳明晰。

女の子みたいに可愛い顔なのに背は高くて肩書きは生徒会長。

そんなスペック、勿論人気は絶大なのに気を許した相手にしか笑顔を見せない。

そんな彼に、わたしはもう5年の片想いをしている。

涼「ちょ、待てって瑞稀！！」

廊下に響いたその名前に分かりやすく動きが止まる。

めちゃくちゃチャラいし軽いけどどうしようもなく顔がいいで話題の橋本くんが追う先には、今日もやっぱり彼がいた。

瑞「んだよまじしつこい！俺お前みたいに暇じゃねんだよ」

涼「ねーえー、そんなこと言わずにさ？
もう瑞稀来るって女の子たちに言っちゃったもん！」

瑞「知るかよ！」

そう橋本くんの手を振り払う彼は嫌がっているけどどこか嬉しそうで。

さっすが幼なじみ。と橋本くんに尊敬の念すら抱く。

彼の小さ過ぎる表情の変化に気付けるのは、きっと5年も見てきたわたしだから。

中2で1度だけクラスが一緒になってからというものほとんど会話をすることもないまま、遠くからじっと彼を見つめ続けているわたしは我ながら気持ち悪いと思う。

でも彼に声をかけても冷たくあしらわれることなんて分かりきってる。

だってそうやって、彼の言葉に泣いている子たちをたくさん見てきたから。

そうなるのが怖くて。

何とも思われなくていい。
ただ、嫌なイメージだけは抱いて欲しくない。

そんな消極的過ぎる心情のせいで、わたしは今日も拗らせる。

涼「瑞稀お願い！！」

瑞「ぜってー嫌」

そんな言葉に少しだけ、安心しながら。

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