輝く武器 ページ27
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僕たちの公演は無事に幕を開けた。
パフォーマンスもMCも、たどたどしいしいところはたくさんあったと思う。
でもきらきらした瞳でステージ上の僕たちを見つめてそれぞれの色のペンライトを振って。
そんな姿を見るだけで込み上げるものがあった。
約一ヶ月間、必死で乗り切ったこの時間は最高に幸せだった。
そんな、ラストのこの公演。
今の僕らに出せる力を全て出し切って
踊った。
歌った。
叫んだ。
笑った。
あぁアイドルしてるな、なんて思いながら迎えたエンディング。
高まった気分をなんとか落ち着かせながら次の段取りを考える。
一旦捌けて、着替えて、アンコール。
そんな、リハで何度もやったような流れをもう一度頭の中でなぞって会場を見渡した。
「今日は皆さん、本当にありがとうございました！」
「「「「ありがとうございました！！！！」」」」
重なった声に深々と頭を下げたその瞬間、
どん、と
会場中の照明が落ちた。
どよめく客席。
ステージにいる僕らにも動揺が走った。
最終日にして予期せぬ事態に簡単にテンパりそうになるのが分かる。
落ち着け、僕が慌ててどうする。
スタッフさんと連携を取ろうと首を振ったその時
組み上げられたセットのいちばん上、
階段の頂上にスポットライトが当たった。
『ほんとにこのまま終わるつもり？』
響いた声に、今までにないくらい心臓が鳴って、
頭で理解するよりも早く、涙が溢れる。
聞き間違えるはずがなかった。
よく通る少し低めの声。
ほんとうなら支えなくちゃいけないはずのそれに何度も救われた。
客席からは悲鳴にも似たような歓声がほんの数人分上がって。
みんなじゃなくていい。
それでもいいから、誰かの頭の片隅にでも彼女の存在があることが何よりも嬉しかった。
湧「A、」
湧が零したその名前に、
僕らが待ち焦がれていたその瞬間は
今この時、
あまりにも唐突にやってきたのだと悟った。
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らら(プロフ) - 香花さん» いえこちらこそです！相変わらずゆっくりの更新ですが楽しんで頂ければと思います。 (2022年1月31日 21時) (
レス) id: 76512b9a79 (このIDを非表示/違反報告)
香花(プロフ) - ご丁寧にありがとうございました！無事お話を読むことができました。これからも楽しみにしています。 (2022年1月31日 15時) (レス) id: 2140f828c0 (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - 香花さん» コメントありがとうございます 。準備中でしたので鍵をかけておりましたが移行が完了しましたので先ほど公開させて頂きました。このままお楽しみください。 (2022年1月31日 10時) (レス) @page50 id: 76512b9a79 (このIDを非表示/違反報告)
香花(プロフ) - はじめまして。お話の続きが読みたいのですが、パスワードのついた作品を読むのが初めてで、どうしたら良いのか分からないので教えていただきたいです。 (2022年1月28日 16時) (レス) id: 2140f828c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らら | 作成日時：2021年5月21日 12時
