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翔「まじで無理すんのやめて」
翔馬にそう言われたのは私の体重が3キロ減った頃だった。
『別に無理してない』
翔「嘘つき。俺にはほんとのこと言って。どうせ全部バレてるから」
『っ、翔馬には、わかんないよ』
翔「分かるよ。Aのことなら何でも」
『分かんないよ！私がどんだけ、どんだけ苦しいと思ってんの、っ』
初めて翔馬に向かって声を荒らげた。
だんだんと小さくなった声に暗くなった視界。
いつもと変わらない声が降ってくる。
翔「分かってるよちゃんと。分かってるから、だから言って。……助けてって」
精一杯の強がりも、このおっきな瞳の前では全く歯が立たなかった。
あれだけ心配掛けたくないって思ってたはずなのに翔馬の温もりにはやっぱり抵抗出来なくて、
『っ、しょ、ま………たすけて、』
翔「りょーかい」
翔馬の底なしの優しさが、私を包み込んだ。
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作者名：らら | 作成日時：2021年5月4日 13時
