ラムネ色 (ページ35)

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湧「うお、どうしたお前」

リビングのソファーにうつ伏せで埋まった私を見てびっくりしてる湧ちゃん。

『進路希望、書かなきゃ…』

湧「なんだよびびったぁ。さっさと書けよ(笑)」

『書けないからこんなことなってるんでしょ。ねぇどうしたらいー？』

助けて湧ちゃん、なんて縋ってみる。

湧「そーゆーの俺に聞く？…まーでもお前頭いいし大学行けば」

『てきとー！！』

湧「だって分かんねーもん！」

理不尽にキレた私に叫ぶ湧ちゃん。

でも急にちょっと真面目な顔になって言った。

湧「お前の好きなようにしたらいいよ、まじで。俺も一応働いてっし、どうにでもなっから」

なんて、ふっと笑って私の頭を撫でるとそのまま自分の部屋へ上がっていった。

かっこつけやがって。

湧ちゃんは何かとつけてAは頭いいからって言ってくれるけど、別にあの小さな学校でまぁそこそこってくらいだ。

それでも湧ちゃんよりは全然いいんだけどね？

だけどたぶん、社会はそんなに甘くない。

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