ラムネ色 (ページ33)

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『ねぇなにこれ！どこで買ったの！？』

きらきら光る指輪を見ながら聞く。

颯「これぇ？さっきAが女子といるときにひらつかと向こうで買ったぁ」

ね？なんて颯太が視線を向けた先を見れば、そこには先程の一部始終を撮っていたらしい翔馬がスマホを片手に笑っていた。

翔「うっちーがどうしてもAになんか買いたいって言うから付き合ってあげた」

なんて。

さっき聞いた言葉とか、私に買おうって思ってくれた颯太の気持ちとか、そういうの全部にいろんな想いが込み上げてきて、もうなんか、

『っだいすきだよ！！』

華奢なその身体に飛びついた。

颯「わ！びっくりしたぁ、」

気付けばどうやら颯太たちの作戦を知ってたらしいクラスのみんなが周りを囲んでて、みーんななぜか嬉しそうに笑ってるからこの幸せが溢れる夢の国の中で私がきっといちばんの幸せ者だな、なんて。

おっきなお城の前で笑う私と颯太を映したこの動画が翔馬から送られてきたのはまたあとのお話。

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