ラムネ色 (ページ26)

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うるさいページ26

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颯「なにいってんの」

ここへ来る前に毎年買うラムネ。

瓶の透き通る水色が花火に反射した。

『だっ、て、私全然可愛くないよ？
颯太いなくてもなんでもできるみたいな振りしてほんとはたぶん私の方が好きだし、だけどそんなん直接言えないし、なんなら翔馬に言われなきゃ自分の気持ちにすら気づかなかった、』

颯「うるさい」

『は、』

颯「しってるよそんなん。

ぜーんぜん素直じゃなくって、こんだけおれ、すきすきってアピールしてたのにいつまでたっても気付かなくて。

変なとここだわりつよいし、寝起きの顔ちょっとぶさいくだし、」

『ねぇちょっと！』

颯「でも、Aのそーゆーとこぜんぶかわいくてしょうがないんだよ。
ぜんぶぜんぶ、だいすきなんだよ」

身体中の熱が顔に集まるのを感じた。

颯「だから、ぜったい私なんか、とか言わないで。Aだから、こんなすきなんだよ」

『っ、ありがと』

いつの間にか終わっていた花火。

聞きなれた波音だけが響いて。

俯きながらも何とかそう答えた私に満足そうに頷いた颯太は、途中ひらつかの名前でてきたのはちょっと意味わかんない、と唇を尖らせた。

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